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“顔面凶器”小沢仁志(62)が語る悪役論「悪い奴のバックボーンは見えないほうがいい」

日刊SPA! / 2024年12月17日 8時51分

――この作品は『絆…この手に』など竹島宏さんが歌うエンディング曲に合わせて出演者全員が踊るのも愉快ですよね。

小沢:沢田は劇中でもほぼ毎回、踊る。酔ったときとかね。「脚本家が遊んでるな」って思いますよ。振付師の人には「自由に踊ってください」と言われているけど、自由にやるほど難しいものはない。ダンサーじゃねえんだから(笑)。

◆「顔面凶器」とか勝手に言われているけど

――ヤクザ作品と時代劇に共通点はありますか。

小沢:登場人物がデフォルメされているところは同じだね。

――慕われていた松方弘樹さんもヤクザ作品と時代劇のどちらもやってました。

小沢:俺の最初のテレビ時代劇も松方さん主演の『素浪人月影兵庫』(テレビ朝日、2007年)だったんだよ。「迷惑を掛けちゃいますから」と断ったんだけど、松方さんが「四の五の言わずに出ろ」って。俺は松方さんの最後の弟子だと思っているので、そう言われたら出るしかない。結果的に松方さんの演技をそばで見られて良かった。勉強させてもらったね。

――松方さんと小沢さんの共通点の1つは、何を言われようが鷹揚に構え、否定しないところだと思います。松方さんは女性問題でかなり事実と違うことを報じられましたが、笑っていました。小沢さんも「メチャメチャ怖い人」などと言われても気にしませんよね。

小沢:うん、気にしない。だって、俺の素顔と作品を見ている人たちのイメージはどうしたって一致しないじゃない。たとえば「顔面凶器」とか勝手に言われているけど、見ている人たちがそう思うなら、それでいいんじゃない。いちいち「俺はそうじゃない」なんて言うつもりはサラサラない。

――芸能界、放送界での小沢さん評は「温かくて優しい人」で一致していますよ。

小沢:そう…。バラエティに出るときは怖い部分を求められているところがあるから、それに応える。プロだから。「ここで怒ればいいんでしょ」みたいな感じ。そもそも本当の俺なんて知らなくても別にいいんじゃないって思っている。

<取材・文/高堀冬彦>

おざわ・ひとし 1962年6月19日年、東京生まれ。身長180cm、空手2段で柔道初段。小学生のとき、チャールス・チャップリンの映画を観て俳優を志す。OZAWA名義で映画監督と脚本執筆も精力的に行っている。過去のドラマ出演作はフジテレビ『最後のストライク 〜炎のストッパー津田恒美・愛と死を見つめた直球人生』(2000年)NHK『生き残れ』(2005年)テレビ東京『めしばな刑事タチバナ』(2013年)NHK『風の向こうへ駆け抜けろ』(2021年)など多数。映画は主演兼監督作だけで『SCORE2 THE BIG FIGHT』(1999年)『殺し屋&嘘つき娘』(1997年)『くノ一忍法帖 柳生外伝』(1998年)『二代目はニューハーフ』(2013年)『BAD CITY』(2022年)など多数。上映中の『室井慎次 敗れざる者』(2024年)『室井慎次 生き続ける者』(同) にも出演。

【高堀冬彦】
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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