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「半年間、毎日食べ続けた」外来種をキッチンカーで販売する芸人。「ナマズはフライ、ザリガニはパウダーに」

日刊SPA! / 2024年12月18日 8時51分

「半年間、毎日食べ続けた」外来種をキッチンカーで販売する芸人。「ナマズはフライ、ザリガニはパウダーに」

さかな芸人ハットリ

「外来種キッチンカー」という業態で、アメリカナマズやブラックバスなどの外来種を調理し提供する活動を行う人物がいる。それが、さかな芸人ハットリさん(以下:ハットリさん)だ。
 ハットリさんは、各地の公園や漁港、イベント会場などでキッチンカーを出店、外来種を美味しく食べてもらうことでその問題を考え、ゆくゆくは数を減らしていくことを目指している。

◆外来種の啓発のためにキッチンカーを開始

「茨城の霞ヶ浦で捕れるアメリカナマズをフライや磯辺揚げにして提供するものが、現在のメインのメニューです。淡水魚は水質がそのまま味に反映されることも多いのですが、霞ヶ浦は漁業も行われていて水質に問題はなく、味も好評、途中で売り切れることもあります」

 というハットリさん。ちなみにかつては800円で提供していたが、好評につき、サイズを小さくして600円で販売、より多くの人に食べてもらえる工夫をしているそうだ。

「もともとは各地の外来種を引き取って、釣って食べられる釣り堀をやってみたかったんです」

 と、ハットリさんは外来種の魚を生かした仕事を始めるきっかけを語る。しかし、そこには大きな問題があった。

「外来種の中でも法的に規制のあるブラックバスなどの特定外来生物は無許可で生きたまま移動させることができません。それで悩んでいたときに、友達から『キッチンカーとかいいんじゃない?』とアドバイスを受けました」

 キッチンカーで外来種魚料理を提供するのはあくまでも手段、ハットリさんには外来種に関する知識の普及や啓発を行いたいというやりたい思いがあった。

「たとえばブラックバスは釣り人からすると釣って楽しく、キャッチ&リリースしてその場にずっといてほしい魚である一方で、環境保全の観点から言うと、バスが日本の自然の河川や池にいること自体が環境的にも良くない。

 減らさなければいけない存在のバスだけど、いて欲しいと望む人がいる。僕は環境保全をしている人と釣り人、どちらの立場にも友人やお世話になった人がいますし、どちらの気持ちもわかります。

 そして両者の分断を目の当たりにすることも多くあったので、その橋渡しができる立場になりたい、落とし所を見つけたいと思うようになりました」

◆「劇団ひとりに憧れて」ピン芸人に

 ハットリさんのキッチンカー人気は、物珍しさや味ばかりではない。ハットリさんの軽妙な話し方やキャラもその人気の要因のひとつだろう。

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