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100回以上転職した41歳男性の半生。ついに実家から「出て行ってほしい」と言われて…

日刊SPA! / 2024年12月21日 8時54分

100回以上転職した41歳男性の半生。ついに実家から「出て行ってほしい」と言われて…

“100回転職した男”ことマーシーさん(提供写真)

長く続く不景気のなかで「仕事辞めたいなあ」と考えている人は多いかもしれない。とはいえ、転職支援会社などの調査によると、転職回数の平均は2〜3回と言われており、実行に移すことは意外と少ないのである。一方、SNSでは仕事が長続きせず、やたらと早期離職を繰り返し、“キャリア迷子”になっている人たちも見受けられる。
今回インタビューしたマーシーさん(X:@100Marcy100)は、就職氷河期の真っ只中に専門学校を卒業。この20年余りで渡り歩いた職場は、非正規雇用なども含めて140以上にのぼるという。

一体なぜそんなことに……。現在、YouTuberとしても活動するマーシーさんに、その半生や昨今の転職事情、さまざまな経験を経て思うことなどを聞いた。

◆気が付けば、142回も仕事を転々…

――現在41歳のマーシーさんですが、新卒では地元の印刷会社に就職されたそうですね。

マーシー:美術系の専門学校を卒業し、2003年4月に近所の印刷会社へ就職しました。新聞の求人広告で見つけた会社で、いま思えば就職難の中でも次々と就職先を決める友人たちを見て、焦って就職したのが運の尽きだったのかもしれません。

――マーシーさんはいわゆるロスジェネ世代にあたるわけですが、当時の就活ってどんな状況だったんでしょうか。

マーシー:高校は1クラス30人強で、進学校ではなかったので、3分の2くらいは就職組でしたが、そのうち半分は就職が決まらないまま高校を卒業していましたね。専門学校の同期も2〜3割は仕事が決まらず卒業という感じです。合同説明会では無名の中小企業でさえも学生が通路に溢れるほどブース前に並ぶという光景が普通でしたね。

――新卒で働き始めた印刷会社では何が一番辛かったですか。

マーシー:大企業から商品の外箱などを大量受注して生産する薄利多売の仕事で、とにかく残業が多かったです。私の部署はまだマシなほうでしたが、他の部署の人たちは午前1時まで働き、会社の駐車場で車中泊しながら働いていました。

――ブラック企業なんて言葉もなかった時代ですもんね。

マーシー:給料も安いし、特段に興味のある仕事でもなく、「とにかく辞めたい」という気持ちが大きくなっていき、結局3ヶ月ほどで退職しました。

――その後はすぐに気持ちを切り替えて転職活動を?

マーシー:3、4ヶ月の自宅警備員を経て、1ヶ月ほど深夜のコンビニでバイトしてみたり、学生の頃に働いていた某ハンバーガーチェーンに出戻りするかたちでバイトしてみたり……。まあ、気が付けば現在まで142回も仕事を転々としています。

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