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お金で何でも解決できそうな“超富裕層”に共通している3つの悩み。「絶対に負けられない戦い」も

日刊SPA! / 2024年12月22日 8時53分

これ以外にも、超富裕層には「絶対に負けられない戦い」があると新井さんは語る。

◆名門校に入るための“お受験”戦争。執事が面接官役に

「事業の承継やお金を守るためには、それなりの頭の良さや自制心の他にも、人間性が必要になります。お金は諸刃の剣で、悪いことにも使うことができるので。お金を持ちすぎているが故に、自滅してしまう二代目を何人も見てきました。

だからこそ超富裕層は、自分の子どもを、大学受験に合格させるための学校よりも、“人間教育”をしてくれるような、名門小学校に入れたがります。東京では御三家と呼ばれる、慶應義塾幼稚舎、学習院初等科、青山学院初等部あたりが人気ですね。これらの学校では、素直さや思いやりを持つ、人間性を育てることに力を入れているので。入るためには小学校受験、いわゆる“お受験”が必要になります」

有名校は競争もすごそうだ。寄付金を使って裏口入学はできないのだろうか?

「名門校ほど、事前の寄付を断ります。学校へ『寄付金を入れたいんです』と問い合わせると『ちなみにお子さんはいらっしゃいますか?』と聞かれて、年齢とともに答えると『うちを受験されます?』と続いて、『はい』と言うと『お断りします』と。入ってからは、いくらでも寄付できますけどね。

なので、お受験のために我々執事も先生を探して、必死で受験対策をします。ある程度の面接突破力が必要なので、執事たちが模擬面接官になりきって練習することもありますよ」

しかし、どれだけ対策をしたからと言って、必ずしも受けるわけではないのが受験である。だからこそ、教育に頭を悩ませる超富裕層は多いのだという。

「合格できてもゴールではなくて、やっとスタートラインに立ったわけです。学校での人脈づくりもあるし、卒業後は事業とお金を守っていかなくてはなりませんからね。まだまだ教育の悩みは続いていきますよ」

——超富裕層の悩みである、健康、お金、教育。程度の差はもちろんあるが、我々庶民の悩みと近いように思えるのは気のせいか。意外とどの層も、悩みの本質は似ているのかもしれない。

<取材・文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

―[超富裕層の生活]―

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