回転寿司チェーンで“ひとり負け”状態のかっぱ寿司。大手3社と分かれた明暗――ニュース傑作選
日刊SPA! / 2024年12月22日 8時43分
売上では1位「スシロー」3017億円(FOOD&LIFE、23年9月期)、2位「くら寿司」2114億円(23年10月期)、3位「はま寿司」1971億円(ゼンショーHD、24年3月期)となっており、上位3社で売上が6931億円でシェア75%と、市場(9250億円)を牽引している。
4位の「かっぱ寿司」722億円(カッパ・クリエイト、24年3月期)、5位「元気寿司グループ」618億円(魚べいと元気寿司、24年3月期)も含めると上位5社だけで8442億円(海外市場含む)となっている。コロナ収束後の回転寿司の上位チェーンの成長は著しく、上位5社だけで、1兆円を超えるのは時間の問題だ。
◆売上を伸ばし続ける「スシロー」
スシローは回転寿司業界のリーダーで、売上の推移を見ると5年前(2019年)は1990億円だった売上が、2020年2049億円、2021年2408億円、2022年2813億円、2023年3017億円と順調に増加させており、5年間で売上を1027億円(51.6%増)増やしており、成熟化した外食業界の中での急拡大には驚きだ。
2024年期に入っても10~3月の上半期で前年比は、売上118.7%、客数115.6%、客単価102.6%と前年を上回っており、4~6月の第3四半期も売上110.1%、客数111%と前年2桁超えしている。
ただし、客単価は前年比99.3%と下回っている。40周年感謝祭として100円寿司を多数投入したことが主要因と推察され、特に6月の客数は前年に対して18%伸ばしているが、客単価は2.6%減らしている。
◆コラボ企画で首位を追随する「くら寿司」
海外を含めた総店舗数は2位だが、国内店舗数は3位のくら寿司。業績は売上2114億円、営業利益24億円(23年10月期)となっている。2024年度は前年を上回る好調さを維持しており、上半期を終えた2023年11月~2024年4月の業績を見ると、売上1160億円、営業利益56億円と前年同期比では売上は114.0%と14%増の2桁成長である。営業利益率は4.9%で、営業利益では前年が▲12億円の赤字だったから68億円増えたようだ。このように今期第2四半期は売上・利益と共に過去最高を更新した。
国内ではもともとの強みであるまぐろ、カニなど質の高い商品を中心にしたフェアの展開、大人気キャラクター「ちいかわ」や人気アニメ「名探偵コナン」とのコラボ企画の実施で売上が伸びている。経費管理も前年同期比で原価が45.5%→40.9%と4.6%と抑制できているのが、営業利益の上昇要因だ。
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