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インフルエンザに新型コロナ…“感染症ドミノ”が増加中。医師に聞いた、対策の3ステップ

日刊SPA! / 2024年12月25日 15時48分

熱が下がったり、のどの痛みがよくなったりしても、決して、まだまだ本調子ではないということ。
相手がどんなウイルスであろうとも、免疫が弱っている時期は感染のリスクが高まってしまう。
では、具体的にどう対策していけばいいのか? 感染の予防と重症化の予防の観点から見ていこう。

◆対策①歯磨きや乾燥予防で、ウイルスを体内に入れない

まずなにより、感染症にかからないのがいちばん。感染症予防策といえば、ご存じのとおり、うがいと手洗い、そして人混みでのマスク着用だ。

「それらの基本的な感染症対策に、ぜひ、歯磨きも加えてください。ある研究で、口の中の歯周病菌がウイルスへの防御機能を弱めるということが明らかになりました。言い換えれば、歯磨きをしっかりして、オーラルケアを行うと歯周病菌やウイルスを吐き出すことができます」

そしてもう一つ、伊藤先生が強調するのは「乾燥対策の徹底」だ。

「目や鼻、口の粘膜にはウイルスや細菌を侵入させない独自の免疫システムがあります。この粘膜免疫が“第一次防衛ライン”となって病原体の侵入を防いでくれます。ところが、乾燥すると、この防衛機能が働かなくなってしまうのです」

こまめに水分を補給するほか、鼻の周りにワセリンを塗ったり、生理食塩水を噴霧したり。冷えと乾燥は同時に起こるため、首や鼻のまわりをあたためるのも有効だとか。また、口呼吸になりがちな就寝時はガーゼマスクで鼻とのどに潤いを保つのもおすすめだ。

◆対策② 免疫リペアでウイルスをやっつける

乾燥を防ぎ、粘膜による「第1防御ライン」の守りを固めつつ、侵入してしまったウイルスに負けないよう「体の内側の免疫力を整えて、自分たちが本来持っている力を最大限発揮」させる“免疫リペア”も大切だ。

「乱れた免疫力を修復するには、睡眠と食事が重要です。でも、仕事が忙しく、睡眠時間を十分に確保するのは難しい人も多いでしょう。だとしたら、食生活にアプローチをしていきましょう。ポイントは腸内環境を整えること。ヨーグルトや納豆などの発酵食品、根菜類・玉ねぎやブロッコリーや海藻類などの食物繊維、免疫力を高める作用があるといわれるビタミンBとCを意識的に摂り、腸内細菌を多様化していくのです」

「そこまで食事に気を使えない!」という声が聞こえてきそうだが、それも工夫次第。たとえば、日々多忙を極める伊藤先生が実践しているのが、「食事のあとにみかんを2個食べる」「飲み会から帰ってきたら、飲み切りサイズのヨーグルトドリンクをぐいっと一飲み」といった“プラス一品”作戦。これなら、すぐに真似できそうだ。

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