コロナで売上7割減、月400万円赤字…激戦区の「ラブホテル社長」が明かす生き残る秘訣と“困った迷惑客”
日刊SPA! / 2024年12月25日 15時52分
「室内に焼肉セットと肉を持ち込み、食べていた方たちもいます。ご利用は大変にありがたいのですが、臭いが充満し、なかなか消えないのです。ほかのお客様がこの部屋を利用できなくなります。これは困りますので、どうかお止めくださいと申し上げました。
素敵なお客様もいます。ある日、清掃のために入室したところ、シーツが赤くなっていました。テーブルの上にそのお詫びが書かれた手紙と1000円が置いてありました。お金はありがたく頂戴し、ジュースを買い、社員やパート社員で飲ませていただきました」
全館、全室の盗聴、盗撮対策もしている。工藤さんが盗聴器・盗聴カメラ発見器を使い、隅々まで調べる。
◆幼少期はラブホ経営が恥ずかしかった時期も
「ホテル水色の詩では、過去に1つもありません。万が一に備えたいのです。利用者の中に盗聴器や盗聴カメラをしかけ、いったんは退出し、数日後に同じ部屋を予約し、その盗聴器や盗聴カメラを持ち帰る人がいるかもしれません。それを確実に防ぐために、このような発見器で確認しているのです。
室内の玄関、洗面台、鏡の裏、天井や浴室、トイレの隅々まで、裏の裏まで念入りに調べ上げます。床、テレビ、ベットやソファー周辺やその裏側、壁の隙間、電化製品の配線、周辺機器、コンセントなどを徹底します。お客様に安心してご利用いただきたい。その一心で試みています。ここまで調べるホテルは、ラブホテル以外も含め、全国でも少ないと思います」
工藤さんは10代の頃に、父がラブホテルを経営していることで恥ずかしかった時期がある。先輩から冷やかされる時が多々あったようだ。そのようなこともあり、子どもがある程度成長するまでは、YouTubeチャンネル「ホテル水色の詩」に出演する際にマスクをしていた。顔がはっきりとわからないようにするためだ。今は子どもが成長したので、マスクを外し、画面に登場する。2024年12月のチャンネル登録者数は、2300人を超えた。工藤さん自ら今後も説明を続けていくつもりだという。
<TEXT/吉田典史>
【吉田典史】
ジャーナリスト。1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年より、フリー。主に企業などの人事や労務、労働問題を中心に取材、執筆。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死』(世界文化社)、『震災死』『あの日、負け組社員になった…』(ダイヤモンド社)など多数
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