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「食べてるのに帰らせるのかよ!」“駅そば店員”を苦しめる迷惑客。“閉店時間が過ぎても”居座り…

日刊SPA! / 2024年12月31日 15時54分

 はらわたが煮えくり返ったのは言うまでもない。

◆駅そばの年越しそば事情。早い時間の来店がおすすめ

 この経験を踏まえて、1980年代後半に日本中で話題になった、大みそかのそば店を舞台にした童話「一杯のかけそば」はかなり虚飾に満ちていたことがわかる。

「大晦日の夜10時過ぎ。店主が店じまいをしかけていると、みすぼらしい身なりの母子3人が来店し、3人で1杯のかけそばを注文。店主も気を利かせて黙って通常の1.5倍のそばを提供するやこれが3年ほど続いたという…」

 ざっとこんなあらすじだったと思うが、一度ならず3年連続となると、人情を逆手にとった計画的手口と言わざるをえない。

 年の瀬のこの時期は駅そば店で年越しそばを食べるという読者も多いだろう。

 筆者が勤務する系列店は年末年始も休みなく営業するものの、大みそかと元旦は通常よりも3時間ほど短い。店舗によっては年内の最終土曜日から三が日まで9連休というところもある。

 会社勤めをしている普段のお客の売り上げが望めないためだ。年越しそばといっても、薄利多売の駅そば店はかなりドライな経営なのである。

 そして年末年始は通常営業ではないだけに食材の発注量が難しい。かき揚げなどはお昼を過ぎるころには売り切れる場合もある。大みそかにお目当てのそばを食べたいなら早めの来店をおすすめする。

<文/ボニー・アイドル>

【ボニー・アイドル】
ライター。体験・潜入ルポ、B級グルメ、芸能・アイドル評などを中心に手掛ける。X(旧Twitter):@bonnieidol

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