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「もう東京のホテルには泊まれない」出張する会社員の悲鳴。空港ロビーやカーシェアに寝泊まり、野宿する人まで

日刊SPA! / 2025年1月6日 8時54分

◆「羽田空港の国際線ロビーは快適に寝られる」

 ADRの推移や需要予測はグラフの通りだが、実際、東京へ出張しているサラリーマンはどうしているのか。

 30代の女性会社員は久しぶりの東京出張で、ホテル高騰の現実にぶつかった。

「最近、出張が少ないなと思っていたら、理由がわかりました。1万円の規定宿泊代で探してもホテルがない。品川から30分離れても仕方ないと見つけたのが赤羽。東京の友達に『赤羽に泊まるよ』と連絡すると、『女性が一人で大丈夫!?』と心配されました」

 さらに50代の国家公務員(大阪府)は、職務命令の出張で自腹を切らざるを得ない状況を嘆く。

「課長補佐級の宿泊代は法律で1万900円なんですが、それじゃホテルが見つからない。会議が深夜に及ぶことも多く、できれば徒歩圏で見つけたいのですが、霞が関に近いホテルは1泊2万円超えがデフォルト。なので1万円近くは自腹ですよ。1万900円の領収書を切ってもらうときは本当に惨めになります」

 出張者の悲鳴が聞こえるなか、一般サラリーマンの間では、環境に適応したとも言えるエクストリームな方法で出張をこなす者もいる。

「最近は羽田空港の国際線ロビーがお気に入りです。会社の規定は1泊8000円ですが、これだと都内では見つかりません。同僚から『羽田は寝られる』と教えてもらい、行ってみたら確かに出発ターミナルのロビーには早朝便を待つ大勢の外国人が寝ていました。大きめの椅子で脚も伸ばせ、コンビニも喫煙室もあって快適ですよ。何より品川駅から20分ですからね。ただ、最近は噂が広まったのか、出張族っぽい人がちらほらいます」(45歳・大阪府・食品)

◆コワーキングスペース泊にカーシェア泊…奇策でしのぐ実情

 一方、コワーキングスペースで寝たこともあると言うのは北海道在住のサラリーマン(51歳・不動産)だ。

「9月の連休前で、空室が全然なかったので、新橋のコワーキングスペースで泊まりました。会員じゃないけどビジターでもいける。シャワーも使用して、朝まで6000円くらい。ソファ席だったのでけっこう眠れました。バックパッカーみたいな欧米人もけっこういましたね」

 一方で最近、知られるようになったのが「カーシェア泊」だ。夜間から早朝までの安価なパック料金で車を借り、動かさずにそのまま駐車場で寝るという方法だ。

 カーシェア各社はこうした使用方法を原則禁止しているが、同行為をする者は後を絶たない。

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