タンクトップ・ギャグ・客イジリNG…サバンナ八木真澄が、絶体絶命の中で見つけた「営業の神髄」
日刊SPA! / 2025年1月6日 8時53分
高校時代にはじめた極真空手に「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」という教えがあります。3年続けてやっとスタートラインに立ち、30年続けて一人前と言える、という意味です。この教え通りに手を抜かずに、ひとつひとつの営業と向き合ってきたので、その積み重ねが形となったのでしょう。
FPに関しても同じで、勉強をはじめて3年なので、ようやくスタートラインに立ったところです。基本的な仕組みや方程式は理解できましたが、今後どこかの営業で家庭の事情や法律なんかも絡む複雑な相談をされるかもしれません。僕はどんなことからも逃げないと決めているので、それに応えないといけません。そのために、毎日勉強を続けてるんです。
◆「楽屋」の空気感を次の世代に伝える
――最後に、今後の目標を教えてください。
八木:営業に関しては、お金にまつわる話で日本全国津々浦々をまわりたいですね。イチ芸人としては、代々受け継いできた「吉本の空気感」を忘れないこと、それを次の世代の芸人に繋げることだと思います。
今は昔と違ってSNSが発達していて、一般の方でも知名度が高い人もいますし、YouTubeを見れば、面白いことをやっている人がたくさんいます。つまり、芸人と芸人じゃない人との違いがなくなってきているんです。
でも、だからといって、芸人が面白くなくなったワケではありません。お笑い怪獣と呼ばれる明石家さんまさんは、昔からずっと面白いから、今でもバラエティー番組の最前線におられます。テレビでよく見る千鳥も、若手だと霜降り明星とかも、それぞれ違った面白さがあります。
独自の面白さを持つ芸人が何人もいるから、「吉本=面白い」というイメージがあって、他の芸人にも声がかかると思うんです。だからこそ、諸先輩方が築いてきた「吉本=面白い」というイメージを損なわずに、守り続けないといけないと思うんです。そのためには、「吉本の空気感」を大事にして、次に繋げることなんです。
◆「前時代的な部分」だから貴重
――吉本の空気感とはどんなものですか?
八木:言葉ではうまく言い表せないですし、目に見えるものでもないんですが、あえて言うなら「楽屋」ですね。出番の合間にご飯を食べている芸人もいれば、スポーツ新聞や雑誌を読んでる芸人もいるし、その横でたわいもない話をする芸人もいたりする。そこには、吉本興業が110年の歴史で育んできたたくさんのものが詰まっています。お金では買えない、吉本の芸人だからこそ見ることができて、経験できるものばかりです。
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