20歳で稲川会系組員となり、35歳で破門になった男が語る「元ヤクザの意外すぎる暮らし」――仰天ニュース傑作選
日刊SPA! / 2025年1月12日 15時45分
自身の店「ハッチ&セーラーズ」にて
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裏カジノオーナー、生活保護受給者etc…。ヤクザをやめた中高年の現在地とは?’22年末時点での全暴力団勢力約2万2400人中、50代以上が54.9%。福岡県では指定暴力団の組長や組幹部が、’22年までの5年間で47%離脱。高齢化が進む中、元ヤクザ中高年の境遇を追う。
◆地元の“元不良人脈”に支えられ社会復帰を果たす
元ヤクザ中高年が、必ずしも不遇な暮らしを強いられているわけではない。
現在千葉県船橋市でバー「ハッチ&セーラーズ」を経営する羽月カズヒロ氏(50歳)は、20歳で稲川会系組員となり、35歳で訳あって破門に。
「嫌になってやめたわけじゃない。俺は“元反社”、“元不良”だからこそ、カタギになっても生き抜いてこられた」
その理由は、「幸いなことに、地元の船橋の人脈という大きな砦があったから」だという。
◆「根無し草の元ヤクザなら食っていけてないと思う」
羽月氏は10代の頃、全国的にも有名な暴走族「習志野スペクター」の21代目総会長を務め、メディアにも取り上げられるなど、地元ではカリスマ的存在だった。その頃から培ってきた暴走族人脈、そして地元を離れなかったことが、ヤクザをやめても「食っていけた」理由だと語る。
「暴走族時代の先輩や後輩の多くは、土建屋とか建設会社を立ち上げて活躍していて、ヤクザをやめた瞬間に『うちで働けよ』と声がかかった。だから食いっぱぐれたことは一度もないんです」
羽月氏は主に建設現場で経験を積み、後に羽月組として独立。今度は自分が地元の元ヤクザや元受刑者を雇った。
「その後、逮捕されて会社は解散してしまったけど、出所後は仲間のサポートもあり、今の店を出せた。もし東京とかで生きていこうとしたら、絶対に無理でしたね」
人脈と信用、コミュニケーション能力があれば、銀行口座がなくても、仕事や住む場所に困ることはない。元ヤクザの受け皿が「地元」にあることを示す例といえるだろう。
◆「忘れられる権利」の拡充が真の暴排に繫がる
“元ヤクザ弁護士”諸橋仁智氏は、「最近のニュースなどを見ると、やり直しの利く若い人が抜け、カタギになるのが困難な50代以上が組織に残っている現状が窺えます」と話す。そして、自身の経験から、元ヤクザが更生するための法整備について次のように提案する。
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