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「お笑い芸人で史上初」“日本推理作家協会”会員になったカモシダせぶん。「ピン芸のネタを基に小説を書きました」

日刊SPA! / 2025年1月15日 8時51分

――戦略的なものではなく、たまたまだったんですね。

カモシダ:そうなんです。そこでようやく「自分の色はこれだ!」と気付けて、人生の転機になったので感謝しています(笑)。

当時から『アメトーーク!』で読書芸人がフィーチャーされていましたけど、出演者は売れている芸人さんばかりだったので、読書好きぐらいじゃ引っ掛かりはないだろうと思っていて……。

でも“書店員芸人”は他に聞いたことのない肩書きだったので、自分にもチャンスはあると思いました。

――そこから仕事が増えていった感じですか?

カモシダ:“書店員芸人”という肩書きもそうですが、事務所が主催する「松竹お笑いビブリオバトル」という芸人が本のプレゼンをする大会で優勝できたのも大きかったです。

初めて自分の芸と趣味が噛み合った瞬間でした。そこから本に関する仕事をもらえるようになりましたね。

◆荷分け作業のおかげで全ジャンルに精通

――今は書店員と芸人の仕事の割合はどれぐらいですか?

カモシダ:まだ圧倒的に書店の仕事が多いです。週3~5日は書店員をしています。ただ、芸人の仕事は突発的に入ることが多いので、社員ではなくアルバイトにさせてもらっています。

――主な業務内容は?

カモシダ:社員の方々は文芸やコミックといったそれぞれの担当を持つことが多いんですけど、自分はバイトなので荷分けや混雑時のレジ作業がメインです。

書店にあるさまざまな本を仕分けするので、オールジャンルの本に詳しくなることができるので、今の業務は芸人の仕事にすごく役立っていますね。

◆『アメトーーク!』出演で紹介した本が売り切れに

――“書店員芸人”になって一番うれしかった仕事は?

カモシダ:やっぱり『アメトーーク!』に出演できたことですかね。売れていないと無理だと諦めていた時期もあったので感無量でした。

そして、自分が一番好きな小説家の詠坂雄二さんの『5A73』を紹介できたこともうれしかったです。

ケンドーコバヤシさんがその小説に食いついてくださって、翌日には「amazonランキング」で1位になったり、働いている書店でも売り切れたりしましたし。

芸人としてはもちろん、書店員としても最高な瞬間でした。

◆自身初の小説を執筆『探偵はパシられる』

――2024年9月にはミステリー小説『探偵はパシられる』を発売されましたが、オファーがあったのですか?

カモシダ:知人の小説家さんと食事した際に編集担当さんがいらっしゃって、最初は書店員をしている話や、家が火事になった話など面白いエピソードがあるので、エッセイを書くように声をかけていただいたんです。

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