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パチスロ機は「1時間当たりの投資額」が圧倒的に高い…タイパを重視する“20~30代の若者”がハマるワケ

日刊SPA! / 2025年1月16日 8時53分

パチスロ機は「1時間当たりの投資額」が圧倒的に高い…タイパを重視する“20~30代の若者”がハマるワケ

Henry Saint John - stock.adobe.com

 中小企業コンサルタントの不破聡と申します。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、「有名企業の知られざる一面」を掘り下げてお伝えしていきます。
 パチンコ市場の低迷が鮮明になっている一方、パチスロは回復の兆しが見えてきました。実は遊技者にとって時間単位の効率で見るとパチスロが圧倒的に優れています。タイムパフォーマンスを重視するタイパ時代にフィットしているのです。

◆パチンコ総粗利が減少する一方で…

 パチンコホール向けシステムの開発などを行うダイコク電機によると、2023年のパチンコ総粗利は1.44兆円。前年比5.3%の減少でした。一方、パチスロ総粗利は27.9%も増加して1.10兆円となっています。

 遊技機などの開発を行うSANKYOは、2025年3月期上半期におけるパチスロ機関連事業の売上高が前年の1.8倍となる392億円でした。

 パチスロ機の新作「戦姫絶唱シンフォギア 正義の歌」「パチスロ 炎炎ノ消防隊」が好調だったことに加え、2022年11月に販売した「パチスロ ⾰命機ヴァルヴレイヴ」、2023年7月の「パチスロ からくりサーカス」を増産するなど、過去に投入したパチスロ機の根強い人気も業績を下支えしています。

◆平和はパチスロ機の販売台数がパチンコ機を上回る

 2023年4月以降はパチンコ玉が内部で循環する「スパートパチンコ(スマパチ)」が導入されており、SANKYOは2023年12月に「スマパチ シン・エヴァンゲリオン Type カヲル」を第1弾として開発しました。

 その後、スマパチは2024年3月にラッキートリガーと呼ばれる新機能を搭載するようになり、SANKYOは「eフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン 再来-白き一角獣と黒き獅子」を開発。しかし、2025年3月期上半期におけるパチンコ関連事業の売上高は前年同期間の半分以下となる379億円でした。

 SANKYOは前期の通期パチンコ機関連事業の売上高が1.2倍に増加していたものの、パチスロ人気に押され、稼働は低調気味に推移していました。総販売台数は前期を下回っていたのです。

 同じく遊技機を開発する平和は、2024年3月期のパチスロ機の販売台数が6万5000台を超え、パチンコ機の2万8000台を大幅に上回りました。2020年3月期から振り返って、パチスロ機の販売数がパチンコ機を超えたのは初めて。「戦国乙女4 戦乱に閃く炯眼の軍師」や「パチスロガールズ&パンツァー 最終章」が台数増をけん引しています。

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