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特殊清掃員が明かす、“孤独死”現場に共通している3つの特徴

日刊SPA! / 2025年1月19日 8時54分

「一人で暮らしなので洗濯物も、つい家の端っこに積みがちでした。でも週1回の掃除のタイミングで、アパレルで働く人がTシャツを簡単にたたむYouTube動画を見て、真似してたたんでみたりするんです。やり始めるとどんどん楽しくなってきて、動画の通りにはかどるんです。そこからTシャツたたみにはまりましたね。気分が乗ってきたら、さらに掃除を続けるとかもやっています。それを僕はボーナスタイムと呼んでいます」

 このやり方で、鈴木氏の部屋はそれなりに清潔に保たれている。

◆孤独死を避けるコツ:②部屋の湿気に注意する

 続いて2つ目に大切なのは、湿気に注意することだ。

「孤独死現場を清掃するとき、部屋の湿気がすごいことが多いんです。どこもカビ臭くてどんよりとした空気が漂っています。最近、うちの会社ではカビの除去技術の推進を進めていますが、日本は地理的、気候的にも湿度が高いのでカビとの共生は避けられません」

 しばらく洗わずに放置してしまった服や靴。掃除を怠った風呂場やキッチンの下の収納など、目には見えないがカビは至る所に生えている場合が多い。

「洋服や食べ物に入ったり、気づかず吸い込んでいることも多いと思います。カビっていろいろ種類があるんですけど、吸い込むと体に悪いんですよね。アレルギー反応がでたり、呼吸器疾患がでたり免疫疾患などの死に至る病につながるリスクがあるんです。なのでカビ対策としては、日当たりが悪い家なら窓を開けて換気をしたり、除湿剤を置いたり、エアコンでドライをしたりしてください。定期的なエアコン掃除も大事です」

◆自分でも簡単にできるエアコン掃除

 業者に頼らなくても自分でエアコンの掃除は可能だそうだ。湿気を予防する掃除の工程があるという。

「エアコンには外に異物を吐き出すためのドレンホースと呼ばれる細いホースがついています。そこが詰まっていると冷房をつけた時にエアコンが結露しやすいので、年に1回くらいは市販のドレンホースクリーナーを使って、ホース内のゴミを抜いてあげると部屋に湿気がたまりにくいです」

 とにかく湿気をなくすといった作業が、孤独死を防ぐことにつながるという。

◆孤独死を避けるコツ:③ベッドの上だけで生活しない

 続いて3つ目はベッドの上だけで生活をしないことだという。

「テレビのリモコンもエアコンのリモコンもゲームのコントローラーも全部手に届くところ、食事もベッドの上という人は危ないです。確かに、最も効率がいい暮らしを考えると、どうしてもそうなってしまいますが、ちゃんとテーブルで食卓を作る、リビングのソファーでテレビを見る、ベッドは寝るだけなどと生活を分けたほうが体には良いんですよね。一日中家にこもってしまうこともあると思いますが、立ち上がって動くようにしてください」

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