佐々木朗希「ポスティング狂騒曲」はドジャース入団で決着。大谷翔平に続く「獲得失敗」で“解体危機の球団”も
日刊SPA! / 2025年1月22日 15時48分
佐々木朗希選手の公式インスタグラムより引用
令和の怪物が身に纏うのはやはり“ドジャーブルー”と呼ばれる青いユニホームだった。
佐々木朗希がポスティングシステムによるメジャーリーグ挑戦を表明したのは昨年の11月。ロッテに在籍したのがわずか5年という短い期間だったこともあり、当初は“恩知らず”などと強烈な批判にさらされた。
しかし、吉井理人監督はじめ、ロッテが佐々木を快く送り出したこともあり、若武者に対する批判の声も徐々に沈静化。その行き先に注目が集まっていた。
◆大谷が佐々木獲得のために暗躍していた?
そして、「やはり」というべきだろうか。メジャーのほぼ全球団が“25歳ルール”によって格安で獲得できる佐々木に興味を示していた中、日本が誇る右腕の獲得に成功したのは昨年のワールドシリーズチャンピオン、ドジャースだった。
ドジャースといえば、いま最も日本で人気のある海外スポーツ球団の一つ。もちろん、スーパースター大谷翔平が所属しているためだが、30年前にメジャーを席巻した野茂英雄の存在も大きい。
当時、近鉄とケンカ別れする形で野茂が海を渡ったのは1994年のオフだった。デビューから4年連続最多勝と奪三振王に輝いたドクターKは日本球界の大エースとしてすでに1億円プレーヤーに上り詰めていたが、大金を蹴って年俸わずか10万ドル(当時のレートで約980万円)でマイナー契約を結んだのがドジャースだった。
当時の野茂は“ルール違反”ともいえる手法で日本を去ったため、国内メディアから大バッシングを受けた。ところが、ストライキの影響で人気凋落が顕著だったメジャーリーグで“トルネード旋風”を巻き起こすと、手のひらを返すようにスポーツ紙では野茂の活躍が連日報じられた。
あれから30年の時を経て、同じドジャースとマイナー契約を結ぶこととなった佐々木。あの時の野茂の姿を重ねるファンもいるだろう。
日本から近い西海岸ロサンゼルスに本拠地を置くドジャースは、日本人選手にとって人気球団の一つであり続けてきた。野茂に始まり、石井一久、黒田博樹、そして大谷、山本由伸らがドジャーブルーに憧れを抱き、青いユニホームに袖を通してきた。
今回、佐々木がドジャースと契約を結んだ大きな理由の一つとして、同郷・岩手県出身の大谷の存在が大きかったことは想像に難くない。チームメートとして2023年のワールド・ベースボール・クラシック優勝の喜びを分かち合い、その後の大谷の大活躍も日本からしっかり見ていたはずだ。
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