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4浪して入った東京藝大を中退→“うっかり”で逮捕される→1400万円を空き巣で失う…月間1000万円を売り上げるホストが「歌舞伎町にたどり着くまで」の紆余曲折

日刊SPA! / 2025年1月24日 15時52分

 しかし2020年、新型コロナウイルス感染症の流行により事業がうまくいかなくなり、撤退を余儀なくされた。そして、生活を立て直すため、地元・新潟に戻った。

◆逮捕、1400万円の空き巣被害…ホストになる決意を固める

 新潟では知り合いのコネクションを生かし、除雪業やオートバイの整備・販売などの事業を始めた。しかし、人生を変える大きな事件が起きる。道路運送車両法違反で逮捕されたのだ。

「引っ越しするため、所有していたポルシェをレッカー車で移動させる必要がありました。法律では、公道を走らなくても、レッカー車に載せるために少しでも車を動かす場合は、仮ナンバーを取得するか、車を積載できる専用の車両(積載車)を使用しなければなりません。しかし、移動距離が車庫からレッカー車までの十数メートルと短かったから、仮ナンバーの取得などを省略してしまいました。この行為を通報した人がいて、結果として道路運送車両法違反で逮捕されることになりました」

 不起訴にはなったものの、運転免許は取り消され、車が必要な新潟で大きな痛手となった。さらに、太陽さんは空き巣被害に遭ってしまう。

「会社の資産、現金含め1400万円がなくなりました。これは、飲食店を始めるために大切にしていたお金でした。刑事事件にもなっていて、後から分かったことなのですが、空き巣に入ったのは、私を通報した人物でした。この人は引っ越しを手伝ってくれたり、一緒に除雪業をしたりしていた信頼していた人だったのでショックは大きかったです」

 このままでは終われない。無一文になった太陽さんは、お金を稼ぐため、再び東京に行き、歌舞伎町でホストになることを決意した。

「失った金額くらいの大金を稼ぐにはホストの道しかありませんでした。アルバイトとしてホストを経験したことはあったので、そこまで抵抗はありませんでした」

 太陽さんが選んだ店は、漫画『夜王』のモデルになった伝説のホスト・流星さんが社長を務める「TOPDANDY Ⅲ」だ。

◆「変わった自分」「個性的な経歴」を生かせるのがホストの仕事

 流星さんの店を選んだのは、彼の経歴に共感したからだ。

「流星さんは脱税で全国ニュースになり、借金1億円を背負った過去があります。。でもそこから這い上がって、50歳の今もホスト業界の第一線にいる。この人のように復活したいという気持ちが強かったんです」

 20歳前後の若いホストがいる中で、20代後半から本格的にホストを始めた太陽さんは異色の存在。最初のうちは、周囲と馴染めなかったという。また、今までの経歴も珍しく、価値観の違うスタッフたちと衝突することもあった。

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