全国統一模試「山梨県内1位」から“女子御三家”に。進学して“驚いたこと”は…「地元にいたタイプの人が皆無だった」
日刊SPA! / 2025年1月28日 15時53分
「年の離れた姉が歯科医師で、開業していました。自立した女性で『かっこいいな』と感じていたので、私も歯科医師になりたいと思ったんです」
だがその後、半年間の仮面浪人を経て同大学の医学部へ進学した。
「歯学部で出会った同級生たちと話していくなかで、本当に自分がやりたいことに向き合おうと思ったんです。同級生たちは地方から出てきて、自分たちの人生プランをしっかり考えて歯学部の門を叩いたのに対して、私は桜蔭時代の『勉強ができる=正義』みたいな価値観から抜け出られていないことに気づきました。さまざまな患者さんの人生に直接的にかかわれる医師という職業が魅力的に思えて、再受験を決意しました」
◆「週4日、3~5時間」でみっちり練習
冒頭で紹介した通り、ゆゆきちさんは現在、アイドルのコピーサークルで活動している。“コピー”だけで成り立つサークルとは斬新にも思える。「そっくりさんみたいな感じだと説明することが多いのですが」と笑う彼女だが、アイドルコピーに傾ける熱量は高い。
「舞台で楽曲を流すので、自分たちで歌うことはありません。その分、私たちはダンスに重きを置いています。自分たちというより、曲の世界観を表現することに全力を注いでいるのかもしれません。
早稲田大学にあるサークルですが、私も含め、メンバーは必ずしも早大生ではありません。それぞれの大学から、多いときは週に4日ほど集まって、平日は3時間、土日なら5時間くらい練習を行います。メンバー同士でいろいろな意見を出し合って、いかに舞台で映えるダンスにたどり着けるか――という点が課題でもあり醍醐味でもあります。
受験勉強は個人戦でしたが、集団戦であるダンスもまた、新たな自分の一面に触れられるようで毎日楽しくやっています」
◆アイドルではなく、“アイドルのコピー”を選んだ理由
目指すのはアイドルではなく、あくまでアイドルのコピー。それはなぜなのか。
「私は高校時代から、アイドルが提供する価値について特別だと考えていました。来客者に提供するのは楽しい時間であって、何か形があるものではない。客も形に残らないその時間に対して、安くない対価を支払うわけです。
アイドルという存在に尊敬がある一方で、自分がアイドルになろうとは思いませんでした。私には、学業もこのまま続けて、医療従事者として社会貢献をする夢があります。大学生でいる間、舞台でアイドルのコピーを全力でやれたらと思っています」
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