セックス依存症に陥った男性が赤裸々告白する半生「セックスの際に、“豹変する”と女性から言われていました」
日刊SPA! / 2025年1月30日 15時53分
津島隆太氏
「集英社グランドジャンプめちゃ」で連載中の、セックス依存症を発症した作者の実話をもとに創作された漫画が『セックス依存症になりました。』だ。自身の行動をコントロールできなくなり、日常生活に大きな支障をきたす状態を依存症という。アメリカでは、成人の約3%から6%がセックス依存症に該当する可能性があるとされている。依存症は大きく分けて、アルコールや薬物などの「物質への依存」とギャンブルやセックスなどの「プロセスへの依存」の2種類がある(厚生労働省「依存症についてもっと知りたい方へ」より)。共著者で作画担当の津島隆太氏にその実態を聞いた。
◆セックス依存症について社会に訴えたかった
津島氏は、父は大手企業の会社員だったが、アルコール依存症だった。酒を飲み、殴る蹴るをする父に、母は共依存し、逆らわずお酒を運んでいた。母は、子どもの津島氏に「私、子ども、嫌いなのよね」というような女性で、両親ともに子どもの教育に厳しかったという。
なぜ、自身の経験を漫画にしようと思ったのか聞いた。
「子どもの頃から漫画家になりたいと思っていました。描こうと思ったのは、回復過程で、セックス依存症の問題を社会的に訴えたいと思ったからです」
漫画家を目指していた津島氏だが、親の希望により高校卒業後は服飾専門学校に進学。親のコンビニ経営を手伝うために、実家に戻るが、20代後半の時にコンビニが倒産する。そこから20年弱は、漫画家のアシスタントとして、ブラック労働に従事した。それが、セックス依存に陥るきっかけにもなった。
◆ブラックだった漫画家アシスタントの仕事は時給500円以下
アシスタントの仕事は、忙しい時期は、週5日の泊まり込みだった。月収は15万円に届かず、作家さんが休みになると、無職になるという不安定な環境だった。そのストレスから、うつ病を発症し、精神科病院に通院するようになる。
「抗うつ薬を2年半服用していました。それで、双極性障害のようになっていました。最初は、仕事のストレスを発散するために、出会い系アプリを始めました。最大で7人のレギュラーメンバーの女性と毎週会っていました」
ブラック労働や、会社の重役など、ストレスフルな人は、なる可能性が高いという。そんな生活の中で、津島氏はだんだんと、自分の性欲をコントロールできなくなっていった。
「配慮のあるセックスができなくなっていきました。安心・安全な行為では興奮しないし、逆に悲しくなったり、つらくなったりしました。セックスの際に、“豹変する”と女性から言われていましたが、“性的に強い”と言われているように感じました。口調や行動が荒くなっていきました。時と場所も選べなくなり、多目的トイレや廃墟でもしました」
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