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『劇映画 孤独のグルメ』が絶好調。驚きの“パリでの恋”は「伏線が30年前の原作漫画にあるんです」久住昌之×稲田俊輔

日刊SPA! / 2025年1月30日 15時48分

稲田:あの話で、昔から気になってたことがあるんです。一般的な解釈だと、呉くんの「それ以上いけない」発言は善意に基づくというか、厳しい店主に思いやりをかけた、とされているわけですよね。

久住:そうですね。

稲田:でも僕は、絶対「善意」だけじゃないよな、と思ってて。内心は、もっといろいろあったはずです。
そこを、『トリビュートブック 100%孤独のグルメ』の中で、カレー沢薫さんがズバッと漫画で指摘されていたでしょう。「自分はこれからもここで働き続けなきゃいけないのに、二度と店に来ないであろう通りすがりの客がその場の勢いでひっかきまわす軽率さ、無責任さを責めている目なのでは」と。僕は胸がすく思いがしました。

久住:僕も、あの原作を書くときに「呉くんには複雑な思いがある」と思ってました。でもそこは文章で詳しくは書かずに、解釈は谷口ジローさんにお任せした。そしたら漫画に、呉くんの微妙な表情が描かれていて、こうなったか!と嬉しくなった。

稲田:最後の「あいつの、あの目…」というところ。

久住:そう。どっちとも取れるような、ちょっと悲しいような、困っているような、あの目ね。谷口さんの作画のすばらしさです。実は見返すと五郎にも複雑な顔、ぼんやりした顔、間抜け顔があって、それが物語を微妙に面白くしてる。

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2人のトークのあと、特別編『それぞれの孤独のグルメ』(テレビ東京)11話に登場した女優・平祐奈さんと久住さんのトークショーもあった。

最後は、久住さん率いるバンド「ザ・スクリーントーンズ」のライブが(知らない人もいるが、ドラマ『孤独のグルメ』の音楽はほぼすべて、「ザ・スクリーントーンズ」が作って演奏している)。
生演奏に合わせて、お客さんたちも「♪ゴロー、ゴロー、い・の・がしら、ふ~ん」と大合唱。これ以上ない幸せな空間だった。

<文・撮影/日刊SPA!取材班>

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