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「謝って済むなら警察はいらない」コンビニで“カスハラ”した作業服の男性が我に返って土下座したワケ

日刊SPA! / 2025年2月2日 8時53分

 レジ袋の有料化(2020年)以前は基本的に店員が袋詰めを行っていたが、それ以後はエコバッグが推奨されるようにもなる中で、店員と客のどちらが商品を袋に詰めるのか、店によってもマチマチな印象がある。

 店員のAさんは“ルール”と言い切ったが、店長だった佐藤さんいわく、実際に「“ルール”としては存在していなかった」という。

「お客様は怒って、Aさんのふてぶてしい接客態度について咎めました。たしかに、Aさんの接客態度は気分で左右されることが多く、別のお客様からも小さなクレームがたびたび入っていました。お客様の言い分には一理あるな、と。

 ただし、お客様はAさんの見た目を揶揄するような暴言まで吐くなど、どんどんヒートアップしていったんです」

 Aさんの対応では埒が明かず、「店長と話がしたい」ということで佐藤さんに電話が掛かってきたのだ。クレームの内容を聞き、佐藤さんは謝罪した。これで事態は収束したかと思いきや……。

◆深夜に呼び出されて…

 その日の深夜、再び佐藤さんのもとに店から電話が掛かってきたという。

「お客様が店まで来られて、『誠意を見せろ』と金品を要求しており、さらには『一筆書け』と……。金品はもちろん、念書のようなものを渡してしまっては、後でこちらが不利になる可能性もあります。『それはできません』と答えました。

 すると、お客様の怒りの矛先がこちらに向き、『いますぐ来い!』と言われました。時刻はすでに0時をまわっていましたが、私はすぐに着替えて向かうことにしたんです」

 男性客は、店の近くのビジネスホテルに泊まっていた。

「何しに来たの?」
「謝罪にうかがいました」
「いや、だから何しに来たの?」
「謝罪にうかがいました。申し訳ありませんでした」
「謝って済むなら警察はいらない、一筆書けよ」
「それはできません」
「何しに来たの?」

 佐藤さんとの間では、この押し問答が繰り返されたという。そして、男性客がおもむろに上着を脱ぎ捨てると、そこには“刺青”が入っていたのだ。

「顔を寄せてきて、『どうなっても知らないからな』と。脅そうと思ったのでしょうが、私は動じませんでした。お客様は要求が通らないことにイライラしたのか、何度もこちらを煽ってきました。それでも論点を変えず、私は店長として謝罪に来たということを伝え続けました」

◆男性客が我に返って土下座

 こうして2時間が経った頃、まさかの結末が待っていた。

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