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弟の誕生が「悲劇の始まり」…父から性的虐待、母から暴力を受け続けた29歳女性。悲惨な“家庭内イジメ”の実態

日刊SPA! / 2025年2月3日 15時54分

 また、当時インフルエンザで39度の発熱をしている彼女に対し、部屋の物もクローゼットの中身もゴミ袋に投げ込まれ、「戸籍を抜くからお前なんて出て行け!」とヒステリーを起こされたこともあったようだ。まなみさんは、そんな母親について「おそらくアルコール依存症だったと思います」と続ける。

「仕事から帰るとすぐに飲み始めて、酔い出すと冷蔵庫の中を荒らして、お皿がひっくり返って中がぐちゃぐちゃ。そのそばで死んだように眠っていたり。些細なことでヒステリーを起こし、父に告げ口し、他人の怒声は今でもトラウマです。父は父でギャンブル狂いでした。自営業で建設業を営んでいましたが、多分全然儲かってなかったんだと思います」

◆父親からの性的虐待も…

 そんな父親からは、暴力や怒声だけでなく「性的虐待にも苦しめられました」という。

「父は、私が制服に着替えるタイミングを狙って部屋に入ってきたりしていました。文句を言えば、また何時間怒鳴られ続けるかわかりません。『お前、胸デカなったな~』『お母さんよりデカいな』などと言われながら、黙って父の視線を受け止めるしかありませんでした。少し反抗的な表情をした時には『思いあがりやがって、勝手に色気づいてんなよ!』と言われる始末。普段は私の意志を踏みにじってばかりいる父が、このときだけニタニタして擦り寄ってきて、本当に生理的に受け付けられませんでした」

 彼女の両親は、彼女をたたきのめす同志のようだった。母は気に障ったことがあればビンタ、二の腕をつねりあげ、1時間以上の怒声が待ち受ける。そして父に報告され、さらに終わりのない怒声を浴びせられることに。そのうえ、1週間は食事は与えられない。

「家の中の権力者は父親で、母には目の敵のように暴力を受けたり怒鳴られたりしていましたが、それが更に父に報告されることの方が地獄でした。父が母に『こいつにメシやるな』と指示があったときは、1日で食べるご飯は学校で食べる給食の1食だけ……。お腹がすいて堪らずに冷蔵庫の中のものをバレないように食べたりしていました」

◆毒親に育てられた後遺症

 そんな両親と共に生活していたことにより、家を出て10年経つ今でも、彼女は人生を奪われ続けている。

「人が怖くて、信じられなくて、嫌われているんじゃないかと被害妄想が膨らみ、職場には馴染めず、外にも出歩けません。誰かに笑われたと思うと汗が噴き出て、体が震えて呼吸困難になります。街中のクラクションの音や他人の怒声を聞くと今でもフラッシュバックし、動悸がしてくるんです。誰からも必要とされていないし、愛されたこともない私なんかこの世にいらないな……と何度も思いました。でも、自分がこの世から消えてなくなる前に、『両親を同じ目に遭わせてからにしよう』と、今でもふとした瞬間に思います」

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