「やっぱり東京に戻りたい」農村の生活になじめない妻と2年で離婚。東北にUターン移住した45歳男性の後悔
日刊SPA! / 2025年2月4日 15時53分
生まれ育ったのが地方の場合、このまま田舎に暮らし続けるのが嫌で地元を離れた者も少なくない。だが、そのまま東京や大阪などの大都市圏に移り住んだとしても後にUターンしたというのはよくある話だ。
都会での生活にストレスを感じるようになった、故郷が恋しくなった等の心境の変化はじめ、年老いた両親の面倒を見るため、家業を継ぐためという理由もあるだろう。
里村英朗さん(仮名・45歳)の出身は東北の日本海側。実家は農業を営んでいたが後を継ぎたくなかった彼は、地元の専門学校を卒業後そのまま上京。携帯電話ショップや飲食店の従業員など仕事を転々とした後、29歳からは運送会社のドライバーに。
いちばん長続きした仕事だったが38歳の時に退職。妻子を連れて故郷に戻ってしまう。家業である農業を継ぐためだ。
◆配送ドライバーから家業の農家を継ぐため、38歳で実家の東北へ
「両親から『継いでくれ』と言われたことは一度もありません。子供のころから厳しかった父親ですら『お前は自分のやりたいことをすればいい』と寛容で、上京を決めた時も反対されませんでした。
でも、こんな田舎で農家になることが嫌で飛び出したはずなのに30代に入ったあたりから望郷の念に強く駆られるようになりました」
妹は嫁いで遠方に住んでいたため、いずれ自分が面倒を見なければいけないとの思いもあった。
それに仕事でも配送ノルマや会社側が過剰なまでにプレッシャーをかけてきたこと、なにより業務改善について意見を行ったことで上司から目の敵にされてしまい、配送ドライバーの仕事に嫌気が差していたことも大きかった。
「同業他社に転職する道もあったかもしれませんが、農家を継ぐという選択肢以外に考えられなくなっていました。
東京では結婚して子供も生まれたため、惰性で住んでいたに過ぎず、上京当初のようなキラキラした憧れは微塵もなかったので。妻に打ち明けたところ、あっさり賛成してくれたため、それで一気に行動に移しました」
会社の早期退職制度は、正社員でもドライバーは対象になっておらず、あくまで自己都合による退職。退職金は一応支給されたが100万円にも満たなかった。
そこに対する不満はあったが、実家に戻って家業を継ぐことに両親は大喜び。同じ地元に住む親戚や友人たちもUターン就農を歓迎してくれた。ところが、順風満帆とはいかなかった。生活環境が大きく変わったことに妻が音を上げてしまったのだ。
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