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「何とかなるよ」と若手を励ますのがNGな理由。1000人アンケートでわかった「頼りない上司」

日刊SPA! / 2025年2月5日 15時45分

⑦指示不足だとしても、相手の「確認不足」にも原因はある 79pt

⑧時に自分が出した指示もうっかり忘れてしまう 79pt

⑨現場の成長のために日々新たな挑戦を与える 78pt

⑩相手の自主性を信じて、「一旦進めておいて」と任せる 77pt

◆共通点探しがうまい人は老害化しない

なぜ、人は誰しもソフト老害化してしまうのか。そのメカニズムについて、アンガーマネジメントコンサルタントの安藤俊介氏に聞いた。

「人が老害化する因子には、自己顕示欲、執着心、孤独感の3つがあります。自己顕示欲が強いから若手に対して自分の意見を主張したくなるし、自分のスタイルを変えたくないという執着心から自分の価値観を手放せない。また、孤独感から構ってほしくて若い人に絡んでしまうんです」

そして、ソフト老害の場合は、「排他的」という因子が新たに追加されるとか。

「排他的な人は他人を受け入れられず、自分と他人の相違点をつい探してしまう。さらに、若手よりも自分のほうが経験値は高いと思っているからこそ、自身のノウハウが通用すると信じている。でも、相手からすれば求めてない助言は余計なお世話でしょうね」

◆ソフト老害化しづらい人の特徴は…

では、ソフト老害化しづらい人の特徴はあるのだろうか。

「相手との相違点ではなく、共通点を探すタイプの人ですね。人は自分と似た人に親近感を抱くものです。例えば、『この映画が好き』と言われたとき、『僕はここが納得いかなかったなぁ』と言う人と、『その映画のここが好きだった』と言う人なら後者のほうが好感度は高いですよね。だから、若い世代と価値観の違いを感じても、『最近の若者は……』と否定するのではなく、『世代は違えど、ここは一緒だ』と共通点を探す人のほうがソフト老害化しづらいのです」

心当たりのある人は、我が身のソフト老害化を疑うべし。

<ソフト老害化する4つの因子>

・自己顕示欲
・執着心
・孤独感
・排他的

「排他的」ではなく「共感的」な思考を持てば、ソフト老害化を防げそうだ。

【人事コンサルタント 新田 龍氏】
働き方改革総合研究所代表。著書に『「部下の気持ちがわからない」と思ったら読む本』(ハーパーコリンズ・ジャパン)など多数

【マーケティングアナリスト 原田曜平氏】
若者研究の第一人者として知られる。芝浦工業大学デザイン工学部教授。近著に『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』(PHP研究所)

【アンガーマネジメントコンサルタント 安藤俊介氏】
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。著書に『アンガーマネジメントを始めよう』(だいわ文庫)など多数

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/尾藤能暢 アンケート/パイルアップ モデル/加藤企画 古賀プロダクション

―[[老害グレーゾーン]の実態]―

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