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“尿が入ったペットボトル”が部屋に500本も…ゴミ清掃芸人が語る「衝撃的なゴミ屋敷」の実態

日刊SPA! / 2025年2月7日 8時54分

“尿が入ったペットボトル”が部屋に500本も…ゴミ清掃芸人が語る「衝撃的なゴミ屋敷」の実態

可燃ごみが山積みになっているゴミ屋敷  写真/柴田さん提供

 現在「ゴミ屋敷」が社会問題化している。環境省の最近の調査によれば、ゴミ屋敷であると自治体に認知されたものだけでも5千軒を超える。社会の高齢化に伴い、この数は増加することだろう。
 実は、ゴミ屋敷化するのはお年寄りの家とは限らない。若い人の住まいがゴミ屋敷になっている例は枚挙に暇がないのだ。

 そうしたゴミ屋敷の片付けに長年従事してきた1人に、芸人の柴田賢佑さんがいる。先般、書籍「ごみ屋敷ワンダーランド~清掃員が出会ったワケあり住人たち~」(白夜書房)を出版された柴田さんに、その実態の一端をうかがった。

◆唯一の休日がゴミ屋敷清掃の仕事に

——そもそも、ゴミ屋敷清掃を業務とする会社に勤めたきっかけは、何だったのでしょうか?

柴田賢佑(以下、柴田):2016年の結婚間もない頃です。妻の友達の友達が、その会社に勤務していて、人手が足りないから「誰かいい働き手はいないか」という話をされました。当時の僕は、日中は所属事務所から振られた仕事をこなし、夜はコンビニでバイトをする日々。もう余力はないと伝えたのですが、結婚していくらお金があっても足りないからと妻に言われ、毎週日曜日に仕事をすることになったのです。

 実は、夜に働くのはストレスが大きく、続けられないなと思っていました。なので、朝から仕事をするのも悪くはないだろうと。で、実際に働いてみると、待遇はいいし、やりがいもあって割とやっていけたのです。

◆中身が入ったまま放置された買い物袋の山

——ひと口にゴミ屋敷と言っても、さまざまなものがあったと思いますが、具体的なエピソードを教えていただけますか?

柴田:ある高齢女性の自宅の話をしましょう。離れて暮らしている息子さんから、母の認知症がかなり進んで施設に入るから、ここは引き払うということで、物品整理の依頼を受けました。玄関に入ると、新聞紙などの紙ごみが膝上まで積もっています。そこを片付けて少し進むと、かつては果物だったものが、段ボール箱の中で黒いヘドロになって積み上がっていました。

 さらに他の部屋にも、“食べ物のなれの果て”がありました。買い物袋に入ったままの状態で腐ってしまった長ネギや白菜などが、たくさん放置されていたのです。おそらく、認知症にかかる前によく買っていて、習慣だけが記憶に残っているのかなと。買い物袋が手つかずなら、何を食べて生きていたのかと思われるかもしれませんが、弁当の空箱が散乱していたので、それでお腹を満たしていたのでしょう。

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