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“尿が入ったペットボトル”が部屋に500本も…ゴミ清掃芸人が語る「衝撃的なゴミ屋敷」の実態

日刊SPA! / 2025年2月7日 8時54分

◆使用済みオムツの山に虫の大群

——その方は、認知症でもかなり重度だったようですね。

柴田:だと思います。片付けを続けて、リビングに入ると強烈な異臭に包まれました。そこは、大量の使用済みオムツに埋め尽くされていました。トイレのドア前に物品が積み上がっていたので、トイレで用を足せず、オムツを使っていたのですね。これらを処理するのも僕たち業者の仕事になります。

 そして、個人的にはこれ以上に最悪の存在であるゴキブリとも出くわしました。僕はゴキブリがすごく苦手でして……。薄暗い部屋に黒っぽい冷蔵庫があるなと思ったら、その黒いのが無数のゴキブリだったのです。冷蔵庫を覆い尽くしていたゴキブリの大群が、人が近づくとサァーっと逃げていき、冷蔵庫の本来の白い扉が現れました。それほど大量のゴキブリがいたのです。

 冷蔵庫の中もゴキブリの大群が詰まっていました。この家に限らず、ゴキブリが出る場合、片付けた箱の中にも潜んでいます。それで、積み込みをしたトラックの中がゴキブリだらけになるのです。そんなときは、会社に帰ったあとで、トラックの貨物室内にバルサンを焚きます。

◆500本も放置されていた「尿ペ」とは

——ご著書では、オムツのエピソードだけでなく、尿が入ったペットボトル、通称「尿ペ」の話も出てきますね。

柴田:尿ペが出てくる家は男性限定ですが、わりと多いです。仕事を始めた初期の頃に体験したものだと、アパートの1階の部屋のあちこちに尿ペが置かれていました。ほかの紙ごみなどと一緒にはできないので、1か所に集めると、その数はなんと500本。中身をトイレに流す時間がなく、会社に持ち帰って、倉庫のトイレで流しました。500本のうち僕が250本を担当しましたが、これは相当ツラかったです。

◆“極限の面倒くささ”から生まれる尿ペ

——トイレがあるのに、なぜわざわざペットボトルにするのでしょうか?

柴田:かつて尿ペをしていた芸人仲間がいまして、話を聞いてみたのですが、理由は単純明快で「トイレに行くのが面倒くさいから」だそうです。面倒くさいといっても極限の面倒くささ。その境地まで到達すると、もはやトイレで小用を足すのも面倒になるそうです。それで手元にペットボトルを置き、その場で用を足してしまうのだとか……。まぁ、芸人1人の体験と見解ですけど、ほかにも面倒くさいという理由で尿ぺを溜め込んでしまう人は結構いるのかもしれません。

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