「彼氏が二人いる母親」と「彼氏がいる父親(バイセクシャル)」に育てられた20代女性の嘆き「家族って何なんでしょうか」
日刊SPA! / 2025年2月7日 15時53分
もはやカオスと化したカウンセリング室を思い浮かべておかしさがこみ上げるが、若杉さんにとっては医療の道を志すきっかけにもなった。
「正直、その父の恋人のもとで働きたいなと思って看護師になろうと思ったのはあります。そのほかにも、とても良くしてくれました。母がご飯を作ってくれないとき、気前よくご馳走してくれたのも、この人でした」
◆父の恋人が“伯父として”運動会に顔を出してくれた
あるいは、こんな場面でも助けられた。
「うちの両親は親が参加する学校行事に一度も顔を見せたことがありません。しかし高校時代、父の恋人は『伯父』という名目で、よく顔を出してくれました。たとえば体育祭のときなどは、保健委員だったために救護室にいた私と一緒に対応してくれました。無駄に美形であたりもソフトなので女性教員からの受けも上々で、『今年は医師がいるので、安心』なんて言われていました。最後のほうの体育祭では壇上に立って『水分を積極的に接種して、熱中症にならないようにしましょう』みたいな話をしていたのを覚えています」
若杉さんは言う。
「本物の両親と心が通じたと感じたことはないのに、自分の道標になってくれる人が親の恋人から見つかるって不思議ですよね。家族って、何なんでしょうか」
=====
若杉さんは今日も医療現場で人の生命を救うべく働く。家族は身近なお手本になり得るが、尊敬できる親を持つ人ばかりではないだろう。出会い方が歪でも、純粋にその人を見て感じれば、得られるものはある。家族って、何なんでしょうか――そう話す若杉さんの顔は、もう困惑の表情ではなく晴れやかだった。
<取材・文/黒島暁生>
【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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