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最高のキャプテン長谷部誠が引退 ドイツで指導者就任「次のステップに」 残り1カ月も“全力疾走”誓う

スポニチアネックス / 2024年4月18日 5時3分

18年W杯ロシア大会での長谷部

 サッカーの元日本代表主将でドイツ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する長谷部誠(40)が17日、今季限りでの現役引退を表明した。02年のJ1浦和加入を経て08年からドイツで活躍。日本代表でW杯3大会に出場し、歴代最多の81試合で主将を務めたレジェンドが23年に及ぶ現役生活に区切りをつける。5月まで行われる今季終了後もクラブに残り、指導者の道へ進む。

 長谷部は、黒のトレーニングウエアに身を包んで会見に臨んだ。「今季終了後に現役を引退する。この時がいつか来るのは分かっていた」。ドイツ語で約30分にわたり、去就について質疑に応じた。

 08年からドイツで17年にわたって活躍。08~09年シーズンにウォルフスブルクでリーグ戦、Eフランクフルトでは21~22年の欧州リーグなどで優勝を支えた。だが今季はここまで公式戦の出場が13試合。「今が終わりにする時だと思う。家族らと相談していい時期と総合的に判断した。次のステップに踏み出したいという思いもある。今季はあまりプレーできず、試合に出たら体は以前より重かった」と理由を語った。

 藤枝東から02年に加入した浦和で6年プレー。07年ACL制覇を置き土産に24歳でドイツに渡った。当初はドリブラーとして知られたが、屈強なDFに阻まれ「最初の1、2カ月で見極めた。自分の強みよりも生き残ることしか考えなかった」とスタイルを変更。要求に応じてさまざまな位置をこなし近年は老練なリベロに変貌した。13日には今季リーグ戦2度目の先発。40歳86日でリーグ歴代9位の出場記録を残すまでの選手になった。

 日本代表でも10年南アフリカ大会から主将として3大会連続W杯出場。歴代7位の114試合に出場し、歴代最多の81試合で主将マークを巻いた。思い出に関しては「まだ振り返るのは早い」と語ったが、18年ロシア大会1次リーグのポーランド戦では途中出場から時間稼ぎの指示を伝え、世界中で話題となった。同決勝トーナメント1回戦で強敵ベルギーを追い詰めながら「ロストフの14秒」と呼ばれた高速カウンターで敗れ、これが最後の代表戦となった。

 11年には自己啓発書の「心を整える。」を出版し、150万部のベストセラーに。印税は全額、同年に起きた東日本大震災の被災地へ寄付した。総額は約1億1700万円で、流失した幼稚園の再建などに充てられた。

 Eフランクフルトとは22年の段階で引退後のコーチも含めて27年まで契約を延長。「残り1カ月、大きな目標(欧州カップ戦出場の6位以上)を達成してライプチヒ戦(5月18日の最終戦)後にみんなと盛大に祝いたい」。残り5戦。日本サッカー界を引っ張ってきたレジェンドがラストスパートに入った。

 ◇長谷部 誠(はせべ・まこと)1984年(昭59)1月18日生まれ、静岡県藤枝市出身の40歳。藤枝東から02年に浦和に加入。08年以降はドイツに主戦場を移し、08~09年にウォルフスブルクの初優勝に貢献。ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルト。ドイツ1部でアジア選手最多の通算383試合に出場。06年にデビューした日本代表では国際Aマッチ通算114試合2得点。主将として81試合出場は歴代最多。W杯は10年、14年、18年と3度出場し、ロシア大会を最後に代表から引退した。1メートル80、72キロ。利き足は右。

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