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大金星!レスリング・日下尚 快勝の裏に琴ノ若への“出稽古” 原点回帰でパリでも金メダルいただき!

スポニチアネックス / 2024年4月19日 5時33分

成田空港に帰国し、大好物のうどんを手に笑顔の日下尚(左)。右は17歳でアジア選手権優勝の快挙を成し遂げた後輩の吉田泰造

 レスリングのアジア選手権の男子グレコローマンスタイル77キロ級で優勝したパリ五輪代表の日下尚(23=三恵海運)が18日、キルギスから成田空港に凱旋帰国した。2月に大相撲の佐渡ケ嶽部屋と錣山部屋に出稽古したことが、決勝で2年連続世界王者のアクジョル・マフムドフ(キルギス)を破る金星につながったことを明かした。自称・凡人のどすこいレスラーがアジア制覇で番付を上げ、パリでの“横綱昇進”を狙う。

 正方形の大きな金メダルを首にぶら下げて日本に降り立った。ジュニア時代を含め、国際大会初優勝を世界王者撃破のおまけ付きで達成。「世界でも通用するんだという自信がついた。世界に“日下もいるんだぞ”と証明になったと思う」。豪快に笑った日下はタイトル獲得の裏に相撲部屋へ出稽古していたことも明かした。

 レスリングと並行して小4から中学卒業まで相撲教室にも通っていた。現在も練習前は四股を踏んで体を温め、戦法も、押し相撲のような前に出るスタイルだ。出稽古の目的は、原点回帰だったという。「自分の足腰の強さ、原点を体にもう一度、思い出させる経験をしたことが大きかった」と振り返った。

 佐渡ケ嶽部屋では大関・琴ノ若の胸を借りた。相手の力を利用して倒す決まり技「呼び戻し」の技術を教わり、ぶつかり稽古にも挑戦。「体を簡単に浮かされた」と圧倒されながらも、肌を合わせて多くを学んだ。錣山部屋では角界屈指の美しさを誇る阿炎の四股を習った。「僕は体が硬くて、足は全然上がらない」と嘆きながらも、柔軟運動など相撲ならではのトレーニングを、その後のウオーミングアップに取り入れてきた。

 香川県人らしく、空港の到着ロビーでは大好物のうどんをかき込み「うまい!」と声を上げた。金星を挙げたことで今後は研究される立場になるが、「こちらも対策して、実力を付ければパリの金も見えてくると思う。人生を変えるために金メダルを目指している。絶対に優勝する」と力強かった。 (阿部 令)

 ◇日下 尚(くさか・なお)2000年(平12)11月28日生まれ、香川県出身の23歳。3歳から競技を開始。高松北高―日体大を経て、23年4月から三恵海運所属。19年全日本選抜の72キロ級で初優勝を果たし、同年の全日本も制覇。昨年の世界選手権で3位に入り、パリ五輪代表に内定。1メートル72。好きな食べ物は地元香川名物のうどん。好きな力士は稀勢の里と日体大同期の大の里。名前の由来は00年シドニー五輪のマラソン女子を制した高橋尚子さんから。

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