小籔千豊「相手が落ち込むような予想を言い切るのが嫌」“水原スキャンダル”で好き勝手発言の識者に苦言

小籔千豊

　お笑いタレントの小籔千豊（50）が、15日放送のMBSラジオ「小籔・笑い飯の土020」（月1度の放送）に出演。ドジャース・大谷翔平投手（29）の銀行口座から不正に送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追された元通訳、水原一平容疑者の事件をめぐり、好き勝手意見をしていた識者らに物申した。

　小籔は今回の“水原スキャンダル”が発覚した直後を回想。自身もコメンテーターとして情報番組で様々な出来事に発言する立場から「俺らが喋ることって、分からんから、予想やん？大谷さんのこと好きやけど、こういう時に肩持つのも変。ただ、分からんから、俺は可能性として大谷さんが手助けしてる可能性もあるやろうし、通訳が盗んでパチパチって暗証番号押してた場合もあるやろってスタンスやった」と説明した。

　その上で「結構、ネットのカシコ（賢い）の人たちがさ“こんなん2段階認証で来るから、大谷が知らんわけない。絶対、手助けしてるやろ。罪に問われるぞ”とか、“6億なくなってたら気付くやろ”とか、“絶対そんなん単独で通訳の人ができるわけない”って言い切ってる人がおった」と今回の事件に大谷が少なからず関わっていたと言い切る識者が多かったとした。

　続けて「俺、ほんまいつも思うねんけど、アメリカの再現VTRとか見たことないんかな？って思うねん」と持論を展開。「俺らの感覚で言うと6億、何十億も持ったことない。普通じゃない人。かつアメリカの口座も持ったことない」とまず、前提条件が違いすぎると指摘した。

　そして、「アメリカの口座を持ったことがある人が“普通はこうです”って（意見する）。いや、だとしても“あんたは何十億も持ってないし、同じ銀行ちゃうやろ？しかも近くに博打でエラい目にあってる人が横におったわけじゃないし、その人に通訳してもらったこともないやん？分からんやん”」とまったく同じ条件下でないのに大谷も黒と断定する意見はいかがなものかと苦言を呈した。

　小籔は「アメリカの再現VTRで言うと、とんでもない刑務所から脱獄した人おるやん？“これは1人でできひん、手助けした人おる”って言ってるのと同じ」とバッサリ。

　さらに「予想で言う。しかも相手が落ち込むような予想を言い切るのが嫌やなって」とし「別に肩持つわけじゃないけど、“かもしれないですね”とかで、その人が上がるようなことを（言ったほうがいい）。分からんのに大谷がさもやった、確定かのように自信満々に言ってる人がおって何なんやろ？って。信じられへん」と苦言は止まらなかった。

　だからこそ、「脱獄もあるし、そんな偶然が？みたいなことって世の中いっぱいあるやん」と自分の予想を上回る出来事は世の中にはあふれていると言及し、勝手に言い切るのはよくないと自身の見解を口にした。

　そして「健やかに野球を続けられるように」と大谷のさらなる活躍を願っていた。