新潟・松橋監督 広島、神戸など強豪との連戦に向け「この対戦相手に勝つことでポジティブに次に挑める」

5月の連戦で上位を狙う松橋監督

　J1新潟は3日、ホームで広島と対戦する。25日の福岡戦まで、23日間で公式戦7試合を戦う過密日程が始まる。目標とする「てっぺん」に向けて、松橋力蔵監督（55）は優勝経験のあるチームと対戦する5月の連戦を重要視。チャレンジャー精神を前面に出して臨む。

　リーグは第10節を終え、首位C大阪が勝ち点19。6位の名古屋までが勝ち点差3で、14位の新潟も勝ち点差7と大きくは開いていない。昨季は10節終了時点で今季と同じ勝ち点12だったが、首位神戸とは勝ち点差10をつけられていた。松橋監督は「例年に比べると混戦」と現状を分析する。

　5月は広島、神戸、浦和、横浜と過去にリーグを制した強豪との試合が続く。「この対戦相手に勝つことでポジティブに次に挑める」と勢いづくきっかけと捉える。現在3勝3分け4敗と負けがリードしているが、ぶれることなく、5月攻勢を見据える。

　「目指しているものは高いところにあるが、我々は優勝候補筆頭ではない。下からチャレンジして上のチームをたたいて、たたいて上に上がっていく。決して下に見積もっているわけじゃないが、自分たちの正しい位置からアプローチしていくこと。チャレンジャー精神、野心が大事」

　前節はFC東京相手に3失点。ホームでの痛い敗戦に選手は「大きなダメージを受けている様子もあった」という。広島戦に向け、コーチに任せる部分もあった選手とのコミュニケーションを積極的に取り、2日に行った聖籠町のアルビレッジでの練習前もMF秋山らと会話を交わした。

　約2万4000人が訪れる予定の広島戦は、チーム得点王のFW谷口が脇腹を痛めて欠場が濃厚。その中で粘り強い守備と、ボールを奪った後の攻撃の精度を勝利のポイントとする。「ピッチで選手がギラギラしているところを見せたい。勝って調子に乗りたい」。大事な連戦の初戦を制し、サポーターの思いに応える。