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【ボクシング】”悪童”ネリ、今回は計量パス! 尚弥と10センチ未満バチバチにらみ合い

スポニチアネックス / 2024年5月5日 13時4分

<井上尚弥・ネリ計量>計量パスし、ネリ(右)とにらみ合う井上(撮影・島崎忠彦)

 ◇プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥<12回戦>ルイス・ネリ(2024年5月6日 東京ドーム)

 34年ぶりとなる東京ドームプロボクシング興行の前日計量が5日、都内のホテルで行われ、元世界2階級制覇でWBC世界スーパーバンタム1位の挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)はリミットより約500グラム軽い54・8キロでパス。4団体統一同級王者・井上尚弥(31=大橋)もリミットを100グラム下回る55・2キロで、タイトルマッチが無事成立した。

 計量を終えた井上は体重計の上でガッツポーズ。ネリはパスすると右拳で胸を叩き、ガッツポーズ後に赤いスポーツドリンクを飲んだ。両者が顔を突き合わせるフェースオフでは両者10センチ未満まで顔を寄せてにらみ合い。20秒近く火花を散らし、最後は関係者が引き離すほどの迫力で、握手はせずに別れた。ネリはコーラを飲み干し、桃の缶詰を口にしてリカバリーに努めた。

 ネリは公式計量の約30分前に会場に姿を見せ、予備計量を実施した。Tシャツを羽織ったまま体重計に乗り、リミットをクリアしてガッツポーズ。陣営とグータッチをかわした。計量前の診断では井上が体温36・6度、脈拍82回、血圧124/82、ネリが体温36・6度、脈拍63回、血圧122/78だった。

 ネリは18年3月の山中慎介(帝拳)戦の前日計量でバンタム級のリミット53・5キロを約1・3キロもオーバーし、WBC同級王座を剥奪された。試合には2回TKO勝ちしたが、日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限活動停止処分を受けた。また、19年11月のWBC同級王座挑戦者決定戦でも前日計量で約0・45キロの体重超過。試合は中止となっていた。

 井上戦決定によりJBCの処分も解除されたが、大橋ジムの大橋秀行会長はネリが前日計量で少しでもオーバーすれば「絶対に(試合は)やりません」と明言。ネリが体重オーバーした場合の”代役”として、前座に元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(37=アイルランド)の試合を組み込んでいた。

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