【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第17話 家族のため…父をもしのぐ“狂気”酒と権力に溺れた道隆の最期
スポニチアネックス / 2024年5月5日 17時36分
女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は5日、第18話が放送される。先週の第17話は権力の行方も、人の思いも“変化”が描かれた中、栄華を極めた道隆は――。
<※以下、ネタバレ有>
先週の第17話は「うつろい」。まひろ(吉高由里子)は一命を取り留め、藤原道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたと乙丸(矢部太郎)から知らされる。道長は民を救うべく、疫病患者のための“救い小屋”建設を計画。その頃、藤原道隆(井浦新)は体調を崩し、衰弱し始める。藤原伊周(三浦翔平)が関白に準じる職に就けるよう、藤原定子(高畑充希)は一条天皇(塩野瑛久)に働き掛け。そんな中、意外な人物がまひろを訪ね…という展開だった。
道隆は笛の演奏をした直後に昏倒。
安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)を呼び「目が霞む、手が痺れる、喉が乾く。これは、誰ぞの呪詛に違いない」「心当たりはありすぎる!」
藤原道兼(玉置玲央)を呼び「どうか、どうか、どうか、どうか…伊周を、我が家を、頼む」
一条天皇に初めて“反抗”され、定子に「早く皇子を産め!」「足りない、足りない、足りない、足りない、足りない、足りない」
道隆の病状は悪化。御簾をめくり上げ、一条天皇に「お上!伊周を、関白に!」。狂気が宿った。
最期は愛する高階貴子(板谷由夏)に「そなたに会ったのは、内裏の内侍所であった。スンと済ました、女子(おなご)であった」「忘れじの 行く末までは かたければ 今日をかぎりの 命ともがな。あの歌で、貴子と決めた」
兼家の呪縛、一族、家族への思い。酒に溺れ、権力に溺れた「キラキラと輝くような殿御」は、父と同じく最愛の人に見守られ、和歌を口にし旅立った。43年。家族が人生の全てだった男の死の際の狂気を石井さんが描く。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。
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