「光る君へ」道兼ロスの好演反響 来年40歳・玉置玲央「農業をやりたい」の真意 コロナ禍で仕事観変化
スポニチアネックス / 2024年5月6日 10時3分
◇「光る君へ」藤原道兼役・玉置玲央インタビュー
女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は5日、第18回が放送され、“七日関白”藤原道兼の最期が描かれた。初回(1月7日)で主人公の母を殺める“大役”を担ったのが、俳優の玉置玲央(39)。道兼の波乱の生涯を好演し、ドラマ前半を彩った。来年は節目の40歳。引く手あまたの実力派に、今後の展望を聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
玉置は劇作家・演出家の中屋敷法仁氏が旗揚げした劇団「柿喰う客」に2005年から参加。数々の外部公演にも出演し、14年度前期のNHK連続テレビ小説「花子とアン」、16年の大河「真田丸」など映像の世界に進出。俳優の大杉漣さんがエグゼクティブプロデューサーも務め、牧師役を演じた18年公開の「教誨師」で映画初出演。死刑囚役の1人に挑み、「第73回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞」に輝いた。
昨年のNHKドラマ10「大奥 Season2」で演じた御右筆助・黒木役も印象的。雨に打たれながら天に叫ぶ、原作コミック屈指の名シーン「あまりにも理不尽ではないか!」を見事に再現した。
大河出演は20年「麒麟がくる」以来4年ぶり3回目。今回が自己最多&最長の出番となった。
道兼は激高のあまり、まひろ(吉高由里子)の母・ちやは(国仲涼子)を惨殺。父・藤原兼家(段田安則)からの愛情に飢え、認められたいがゆえに、花山天皇(本郷奏多)を裏切るなど“汚れ仕事”を遂行。しかし、後継者は兄・藤原道隆(井浦新)に奪われ、妻子にも見捨てられた。
人生のどん底に転落し、兄の首と引き換えに現世とおさらばしても構わない自暴自棄に陥ったが、弟・藤原道長(柄本佑)から叱咤激励され、涙の再起。政務に復帰した。疫病が流行した際には「汚れ仕事は、俺の役目だ」と道長を制して悲田院を視察。道兼の“闇堕ち”から“光堕ち”(ヒール役の改心などを表すワード)への変化を玉置が巧みに体現し、今作屈指の嫌われ役から一転、ロス現象を呼ぶまでのキャラクターに。30代ラストイヤーに、新たな代表作が誕生した。
今後の展望を尋ねると「無理せず健やかに、このお仕事を続けることができたらラッキーだなぐらいの感じで、肩肘張らずにやっていければいいかなと思っています。お声掛けいただけている間はもちろん、全力を尽くして、死力を尽くして、誠心誠意務めさせていただきます。ただ、あまり執着せず、俳優業がダメになったら、違うことをすればいいんですから」と意外な答えが返ってきた。
「やっぱりコロナ禍があって、これから俳優業を続けるのは結構しんどいなと思ったんですよね。二律背反なんですけど、『一刻も早く俳優を辞められるように頑張る』、でも『なんだかんだ続いている』みたいなスタンスが、自分としては凄くやりやすくて。ここ4~5年は離島で農業とカフェをやりたいなと本当に思って過ごしているんですよ」
玉置の真意は「執着しすぎない」にある。浮き沈みの激しいエンターテインメントの世界。「こだわりすぎると、自分を取り巻く状況がだいたいよくない方に流れていきますし、メンタルをやられてしまうこともありますから。変な言い方になりましたが、俳優生命を長くしたいから特別こういう考え方をしているというわけでもなく、やっぱりお声掛けいただけている間のパフォーマンスに関しては最大限発揮できるようにしておかないと皆さんに失礼ですし。常に発揮できる状態でいられるよう最善を尽くしつつ、でも、もしダメになったとしてもガッカリしないように…そんな心持ちですかね」。コロナ禍で変化した玉置の人生観、仕事観。「こだわりすぎない」は令和の今、参考になる人も少なくないかもしれない。
ただ、玉置の“農業転向・専従”実現はまだまだ難しそうだ。劇団「柿喰う客」の新作本公演「殺文句」(5月24日~6月2日、東京・本多劇場)の後は、10年ぶりの再演となる劇作家・演出家、鴻上尚史氏の名作「朝日のような夕日をつれて2024」(8月10日~9月1日=東京・紀伊國屋ホール、9月7~8日=大阪・サンケイホールブリーゼ)が控える。
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