ソフトバンク・山川 2打席連発で和田に今季初星プレゼント「ホームランと打点を意識してやっていきたい」

＜ソ・日＞5回、ソロを放った山川はどすこいポーズ（撮影・岡田　丈靖）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク9－4日本ハム（2024年5月6日　ペイペイD）

　ソフトバンクの山川が今季初登板の和田を強力に援護した。1点を追う3回無死一塁で北山の直球を左翼席中段に文句なしの逆転7号2ラン。打球速度182キロの驚弾で5月上旬にしてパ・リーグ5球団から一発を放った。「今日みたいにしっかり打点を挙げて勝つのが最高」と声を弾ませた。

　5試合ぶりとなる一発を放つと、「どすこーい」と場内のファンと大合唱した。1本出ると止まらない。5回先頭でも2番手・北浦のツーシームを捉えて左翼テラスに2打席連発の8号ソロ。4月13日の西武戦で史上2人目の2打席連続満塁弾を放って以来の1試合2発だった。

　プロの球とは何か――。山川は和田から学び、本人にも伝えたことがある。

　「プロ野球に入って一番、球が速かったのは和田さんです」

　各球団に150キロを超える投手が増えた中で、西武時代の和田との対戦で140キロ後半の直球にヤマを張って、振っても当たらなかったという。「おったまげた。和田さん（の投げる球）は僕にとってプロの球」と興奮気味に語るほどだった。

　そんな左腕を2発でバックアップし今季初勝利をプレゼント。主砲は「ホームランと打点を意識してやっていきたい」と最後まで頼もしかった。（杉浦　友樹）