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広澤克実氏 阪神の主力は「打てる形」取り戻せ 狙い球の根拠を探す以前の問題

スポニチアネックス / 2024年5月9日 5時18分

広澤克実氏

 ◇セ・リーグ 阪神1ー3広島(2024年5月8日 甲子園)

 【広澤克実 視点】典型的な負けパターンの試合だった。阪神は初回から3イニング連続で先頭打者が出塁しながら、得点できたのは3回の1点だけ。これで33試合を消化して、チーム得点は103点。1試合平均3.12と得点力不足は解消していない。

 ノイジー、大山、佐藤輝、森下と3番から6番まで無安打。打線にポッカリ空白ができている。佐藤輝は9回に栗林のフォークをおそらく狙って打ったが、捉えきれずに遊飛。先制に絡んだ近本も決して状態は良くない。8回無死一塁で外角球を簡単に打ち上げて三飛。ここまで4本塁打と引っ張ることには問題ないのだが、外角球に関しては姿勢が後傾して、下半身が前に出てしまうから、打ちにいくとフライになる。打率が上がってこないのも、そのためだ。

 ヤクルト時代の野村克也監督は主力が不振の時には、各打席の狙い球の根拠を徹底的に問い詰め、打者に発想の転換を求めた。ただ、阪神の現状は根拠探し以前の問題。直球狙いで直球が来ても、打てる形にならない。タイミングが崩れている大山、ボール球にブレーキをかけられない佐藤輝、そして外角に課題を残す近本。どこが悪いかは、それぞれ分かっているはず。でも直せないのが現状。首脳陣が与えるヒントを参考に、打てる形に戻してほしい。まだシーズンは110試合残っている。時間はある。

 そして、これだけ打線の状態が悪くても、チームは貯金3で、巨人にも0.5ゲーム差をつけていることを、もっと自信にしてほしい。今は投手陣が頑張っているから、大崩れしない戦いができている。これで主力の調子が戻れば、110試合で65勝はできる底力を阪神は持っている。岡田監督の言葉を借りれば「普通に打てる状態」に戻すことが第一だ。(スポニチ本紙評論家)

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