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「金八先生」出演陣 生みの親・小山内美江子さん死去に追悼の声続々 武田鉄矢、近藤真彦、鶴見辰吾…

スポニチアネックス / 2024年5月10日 22時5分

小山内美江子さん

 TBS「3年B組金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」などの名作ドラマの脚本で知られた脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名・笹平美江子)さんが2日、老衰のため死去した。94歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 長男で俳優の利重剛(61)が所属事務所「クォーター・トーン」と自身のホームページで発表した。「老衰による穏やかな逝去でした」とし「やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました」と報告した。

 「金八先生」の出演者からは作品の生みの親の訃報に、追悼の声が続々と上がった。

 

 主演を務めた武田鉄矢は、小山内さんと最後に会ったのは2016年9月だったという。事務所を通じて「長いお付き合いでした。32年に渡り、描き続けて下さった『3年B組金八先生』は私の人生を貫く心を作ってくれた作品でした。初めてお会いした日から、最後にお別れした日まで、これからその32年をゆっくり振り返り、何度も何度も思い返そうと思います」と悼んだ。

  歌手の近藤真彦は79年10月から放送された「金八先生」が俳優デビュー作となった。事務所を通じて「もう何年もお会いできていませんでした。金八オーディションを学生服で受けに行き、合格させていただき第七話、「学ラン長ラン大混乱」で主役を務めさせていただき僕の人生は変わりました。小山内先生、本当にありがとうございました」と感謝を込めて悼んだ。

 杉田かおるが15歳で妊娠した生徒を演じて話題となった「15の母」の相手役で出演した鶴見辰吾は「小山内先生は、恩師であり、母であり、心の羅針盤たる人でした。何十年も前に出演した金八先生の生徒役のみんなをいつまでも、お気にかけていてくださいました。カンボジアに学校を作る活動にも尽力なさりました。たくさんの愛情をいただきありがとうございました」とコメントした。

 01年10月~02年3月に放送された「3年B組金八先生」第6シリーズで、当時、世間的な理解の低かった性同一性障害の生徒を演じて話題となった上戸彩は事務所を通じて出したコメントで「だただ悲しいです。寂しいです。会いたいです」と悲痛な思いを吐露。「金八先生のオーディションで打ちのめされていた私に、”鶴本直”という役を与えてくださったのが小山内先生でした」とし「先生とはずっと文通をさせていただいていましたね。

そのお手紙の一通一通が私には一生の宝物です」と文通していたことを明かした。そして「金八先生の撮影時は叱られることがほとんどだった私ですが、いつの日か先生に褒めていただけるようなお芝居ができるよう、これからも芝居に真摯に向き合っていきたいと思います」と誓った。

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