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“キケ”ことE・ヘルナンデス 大谷翔平に負けじとメジャー史上初の二刀流記録達成「自信持って登板した」

スポニチアネックス / 2024年8月4日 14時45分

<アスレチックス・ドジャース>ウイニングボールを受け取るドジャースのE・ヘルナンデス(左から2人目)(撮影・西尾 大助)

 ◇インターリーグ ドジャース10―0アスレチックス(2024年8月3日 オークランド)

 ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手(32)が3日(日本時間4日)、敵地でのアスレチックス戦に野手登板。最終回の9回を1安打無失点に抑え、試合を締めた。

 ドジャースが6点を奪って10-0と大量リードで迎えた9回裏、マウンドに上がったのは救援陣でなく背番号8の“キケ”ことE・ヘルナンデスだった。

 ランゲリアーズを初球で中飛に打ち取ると、続くブラウンも三邪飛でわずか2球で2アウトを奪った。2死からトロに二塁打を許したものの最後はハネズを遊ゴロに仕留め、ゲームセット。しっかりとウイニングボールをポケットに収め、チームメートとハイタッチで勝利を喜んだ。

 この日はバットでも3安打2打点と大活躍。メジャー初の3盗塁を記録した大谷翔平に負けず劣らずの“二刀流”ぶりを見せた。この活躍にデータ分析会社「オプタ」の公式Xは「現代のMLB選手で唯一、登板試合で3安打以上を放ち、完封勝利の救援で登板した選手である」と投稿した。また、地元メディア「ドジャー・インサイダー」は、公式Xで「ドジャースの野手としては1989年6月3日のジェフ・ハミルトン以来初めて、投手としても試合に出場し、少なくとも3安打を放った」と投稿。野手が投手として登板し、3安打を放つのは35年ぶりの快挙だったことを伝えた。大谷は右肘手術明けでドジャース移籍1年目の今季は野手に専念しており、大谷より一足先に二刀流として結果を残したことになる。

 E・ヘルナンデスは7月9日のフィリーズ戦でも大量リードを許した終盤に登板。1回1/3を無失点に抑えている。この経験もあるためか、試合後のインタビューでスポーツ専門局「スポーツネットLA」のリポーター、キルステン・ワトソンさんのインタビューには「これまでいい投球をしていたから自信を持って登板した。最近は勝てる試合を落としていたから、今日の勝利は大きい」と胸を張った。

 また、ワトソンさんから「攻撃に守備にピッチング…基本的に大谷翔平だね」と振られたキケは「ショウヘイ?WHO?(誰)」とジョークを飛ばし、逃げるようにグラウンドを去って笑わせた。

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