「光る君へ」まひろ寝坊→藤壺女房から夜伽疑惑 宮中暮らし8日→実家「俯瞰新鮮…面白い解釈」ネット反響

大河ドラマ「光る君へ」第33話。まひろ（吉高由里子・左から2人目）は宮中暮らしを始めたものの…（C）NHK…（C）NHK

　女優の吉高由里子（36）が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」（日曜後8・00）は1日、第33話が放送された。話題のシーンを振り返る。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛～僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

　第33話は「式部誕生」。藤原道長（柄本佑）に頼まれ、まひろ（吉高由里子）は藤原彰子（見上愛）がいる藤壺に住み込みで働き始める。しかし、宮中暮らしに慣れず、物語の続きは思うように筆が進まない。悩んだまひろは道長の反対を押し切り、実家に戻って執筆へ。数カ月後、書き進めた物語を手に藤壺を訪ねると…という展開。

　「そなたは藤原」「そなたの父は、かつて式部丞（しきぶのじょう）蔵人であったであろう」。まひろは彰子の女房・宮の宣旨（小林きな子）から「藤式部（とうしきぶ）」と命名された。

　まひろは執筆のための房（小部屋）を与えられたが、周囲が慌ただしく、気が散る。

　夜、物語を書き進め「光る君」と筆を運んだ。しかし、周囲のいびきや寝言が気になり、寝つけない。結局、寝坊。赤染衛門（凰稀かなめ）は「藤式部の務めは物語。私の務めは学び事の指南。役目は皆違えども、朝はちゃんと起きなければなりませんよ」と叱った。女房たちからは夜伽に召されたと疑われた。

　まひろは道長と“押し問答”の末、たった8日で実家に舞い戻った。

　SNS上には「女房のボス（宮の宣旨）、そんなに怖くなかった。よかったー」「平安女子寮俯瞰図」「宮中の人々の暮らしや行事の準備が描かれていて、興味深かった」「俯瞰撮影は新鮮な驚き」「環境に振り回されて、しばらく実家で書く展開にしたのは、本当に面白い解釈」などの声が上がった。

　紫式部ゆかりの滋賀・石山寺（大津市）の公式SNSは「里に下がって執筆するまひろさん。正確な理由は不明ですが、同僚の女房によく思われず、それを気に病んで実家に帰ってしまったとも考えられています」と投稿した。

　次回は第34話「目覚め」（9月8日）が放送される。