巨人・阿部監督「何回も言わせるんですか？」とお約束？のツッコミも「最高ですよ！はい！」

＜巨・D＞優勝セレモニーでトロフィーを掲げる阿部監督（撮影・西川祐介）

　◇セ・リーグ　巨人4―2DeNA（2024年10月2日　東京D）

　巨人は2日、本拠・東京ドームで行われたDeNA戦で勝利を収め、77勝59敗7分けの貯金18、勝率.566という最終成績で今季のレギュラーシーズンを終えた。

　3回に佐々木の中前適時打で先制し、オコエが右越え3号2ランで続いて一挙3点先取。先発右腕・山崎伊が7回途中5安打2失点で降板すると、高梨、ケラー、大勢の必勝リレーで逃げ切った。

　試合後に行われた優勝セレモニーでは、就任1年目で前年4位から見事に4年ぶり優勝へとチームを導いた阿部慎之助監督（45）に対して榊原定征コミッショナー（81）から優勝ペナントとトロフィーが授与され、指揮官は満面の笑み。阿部監督からトロフィーを受け取った主砲兼主将の岡本和真内野手（28）がファンに向かって高々とトロフィーを掲げると、スタンドの巨人ファンは大歓声で応え、その後は阿部監督やコーチ、ナインが場内を一周してファンと喜びを分かち合った。

　試合終了直後にお立ち台に上がり、インタビューに応じた阿部監督は「いや、本当に勝って終われて…最高です！はい」と力強い声で一言。若手が躍動しての最終戦勝利に「これからね、CS（クライマックスシリーズ）始まりますけど。（選手起用に）ちょっと迷うぐらい、みんな頑張ってくれたんで。いい試合だったなと思います」とうれしい悲鳴を上げた。

　インタビュアーから「広島で優勝を決めて、東京ドームに帰ってきた心境はいかがでしょうか」と問われると「何回も言わせるんですか？」と優勝決定時と同じツッコミを入れて場内の爆笑をさらいつつ「最高ですよ！はい！」と笑顔で応じた。

　優勝決定から4日経過したが、「本当に皆さん、盛り上がっていただいていたのをあとから知ったんで。本当にありがたいなと思って感謝してます」と改めて感謝した阿部監督。

　改めて大混戦を制した要因について聞かれると「本当にチーム力というか。みんな同じ方向を向いて最後の最後までね、諦めずにやってくれた選手のおかげでもありますし、もちろんコーチ陣が僕を支えてくれたっていうのもありますし。裏方さんもね、1年間、大変ななか、最後まで手伝っていただいたっていうのがありますし」とし、「もちろん、全国の巨人ファンの皆さんの声援が最後の後押しになったと思います」と続けると、スタンドからは大歓声が降り注いだ。

　終盤は特に菅野、長野、坂本、丸らベテラン勢が体にムチ打って結果を残し、若手・中堅を引っ張った。「本当に“困った時のベテラン”じゃないですけど、何とかね、しがみついて、頑張っていた姿を見たんで。頼もしく見えました」と感謝した。

　今後に向けては「これからが本当の勝負だと思いますし、厳しい戦いが待ち受けてますんで。僕たちはしっかり調整して、最後の最後まで諦めることなく、精いっぱい戦って、日本シリーズに出て、必ず日本一の報告をここでできるように、精いっぱい頑張りますんで、引き続き、ご声援よろしくお願いいたします。ありがとうございました！」と一言ひとことをかみ締めるように口にし、クライマックスシリーズとその先にある日本シリーズ、そして2012年以来12年ぶりとなる日本一を見据えていた。