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神戸弘陵高校が快挙 阪神、巨人を連破して初優勝 全日本女子選手権

スポニチアネックス / 2024年10月15日 16時42分

優勝した神戸弘陵女子のメンバー。中央は石原康司監督(15日、坊ちゃんスタジアム=神戸弘陵学園提供)

 ◇第20回記念伊予銀行杯全日本女子硬式野球選手権大会 決勝 神戸弘陵7―0巨人女子(2024年10月15日 松山・坊っちゃんスタジアム)

 神戸弘陵(兵庫)が巨人女子チーム(東京)を下し、初の女子野球日本一の座に就いた。

 神戸弘陵は高校生の大会で2年連続春夏連覇に輝いているが、相手は今夏の全国クラブ選手権王者の巨人女子。7―0での快勝に石原康司監督(64)は「相手は選び抜かれた、国内最高レベルの選手たちが集まったチーム。もちろん内心勝ちたいとは思っていたが、まさか勝てるとは……。まさに快挙、奇跡に近いですよ」と話した。

 毎試合、宿泊先で荷物をまとめ、車に積み込んで球場入りしていた。「負けたらすぐに帰るつもりで戦っていた。勝って宿舎に帰ってまた荷物をほどく。無欲で勝ち上がりました」

 高校、大学、クラブの上位チームで争われる同大会で、高校チームが優勝するのは第1回大会の神村学園(鹿児島)、11回大会の京都外大西(京都)に続き3校目。ただ、石原監督は「近年は女子野球のレベルがどんどん上がり、今では高校生との差は歴然とある」と説明する。

 今大会は2回戦で昨年優勝の阪神タイガースWomen(兵庫)に2―1で競り勝ち、波に乗った。準々決勝では一昨年優勝のエイジェック(栃木)に延長タイブレークに末に下した。

 決勝の相手は巨人女子チーム。エースの清水美佑は130キロ近い速球を投げる本格派。神戸弘陵OGの島野愛友利が主軸を打つ、いわば横綱チームだった。

 「とにかくディフェンスを固め、攻撃はバントを使って1点勝負で食らいついていった」と石原監督。0―0の6回表、敵失から1死一、三塁としてスクイズで先取点。7回表には3安打に敵失をからめて6点を奪い、試合を決めた。

 昨年、高校3冠を達成した当時からエースの左腕・伊藤まこと(3年)は制球良く、4安打完封。阪神戦、エイジェック戦でも好投しており、大会MVPに輝いた。石原監督は「間合いの取り方やフォームを変えるなど、頭脳的な投球だった」とたたえた。

 伊藤は今春の選抜大会後に左肘を痛め、ノースロー調整が続いていた。今夏の選手権では決勝の最後の打者1人に投げただけだった。今夏の優勝後、「全日本に合わせて調整しています」と、今大会に照準を合わせ、見事な復活劇を演じた。(内田 雅也)

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