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羽生九段 待望の初勝利 全勝者が消え混戦ムードに 王将戦挑戦者決定リーグ

スポニチアネックス / 2024年10月26日 5時2分

挑決リーグ初白星を挙げた羽生善治九段(左)。右は広瀬章人九段(撮影・我満 晴朗)

 将棋のALSOK杯第74期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は25日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグを行い、先手の羽生善治九段(54)が広瀬章人九段(37)を89手で下した。

 午後5時1分の終局は羽生の快勝を物語る。自陣は雁木(がんぎ)に組み、右王で対抗した広瀬に中央から圧をかけ続けたのが奏功。81手目▲3三歩成で「と金ができる形になり、ちょっといいのかなと思った」と控えめに振り返った。

 これで開幕2連敗から待望の初勝利。敗戦なら藤井聡太王将(22)=7冠=への挑戦権に届かないピンチを、ひとまず回避し「前の局(21日=菅井竜也八段戦)の内容が悪かったので、これから修正して次も臨みたい」と後半3局への抱負を口にした。

 連勝スタートの広瀬は今リーグ初黒星を喫し「私には指しこなせない展開になってしまった」と落胆の弁。この日で全勝が消え、リーグは混戦のムードが漂ってきた。(我満 晴朗)

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