阪神・及川に球児監督が“火の玉塾”第2弾 体の使い方指導され「自分のモノにしていきたい」

阪神・藤川監督（右）から指導を受ける及川（撮影・大森　寛明）

　阪神の藤川監督は、投手陣が外野でキャッチボールを始めると、及川のところまで歩き、真後ろに立った。身ぶり手ぶりによる実演。腰をつかんで回転させるなど体の使い方を指導した。投球するにあたり不要な動作が気になっていた。

　「基礎の基礎。順調にいってる選手には声をかける必要はない。横の動きが強いと、対左打者にはメリットがあるけど、長くやっていくためにはデメリットになる」

　ここまでの5年間で先発も中継ぎもこなす万能左腕といえば聞こえはいいが、実際はどちらもブレークできていない状態。オーソドックスな投球フォームを確立する前にデビューしたために、新監督の目にはポテンシャルを生かしきれていないように映っている。

　釣りざおのようなしなり…と例えを出した椎葉につぐ、火の玉塾の第2弾。及川も「縦の動きにすることで横のズレがなくなる。自分のモノにしていきたい」と今秋のテーマに挙げて、秋季キャンプで取り組んでいく。