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PSで打率.150、19三振…得点圏10打数無安打のジャッジ「自分を憐れんでる場合じゃない」と奮起

スポニチアネックス / 2024年10月28日 8時5分

不調が続くヤンキース・ジャッジ(AP)

 大リーグ公式サイトが、不調が続くヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)について報じている。

 ジャッジはヤンキースの前キャプテンであるデレク・ジーター氏に「ヤンキースにチャンピオンシップをもたらしたい。ワールドシリーズに出るだけでなく、勝つことが目標なんだ」と熱く語った。

 しかし、ジャッジにとって、実現の時間は残り少なくなっている。ポストシーズンでの不調は続き、ワールドシリーズ最初の2試合で9打数1安打、6三振。「もっと頑張らないといけないし、自分の役割を果たさないと。周りの選手たちは出塁している。俺が彼らを支えきれていない。流れを変えなきゃならない」。

 今季の大半において、ジャッジはヤンキースの原動力だった。しかし、彼の打撃はポストシーズンで失速しており、フアン・ソトやジアンカルロ・スタントンが支えている。「1打席が鍵。彼みたいな打者なら、すぐに調子を取り戻せるはず。彼が感覚をつかみ集中できれば」とソト。公式戦の活躍で、ア・リーグのMVPを確実視されるジャッジ。しかし、10月はまるで別のシーズンのようだ。

 「結果を出してほしいし、調子を上げてほしい。それが今であってほしい」とはアーロン・ブーン監督。ドジャースを含む相手チームは、ジャッジにストライクゾーン外の球を振らせている。ポストシーズン通算で打率.150(40打数6安打)、2本塁打、6打点、7四球、19三振。得点圏では10打数無安打だ。「試合の流れを受け入れるのではなく、何かを起こそうとしてしまっている」とジャッジ。「グレイバー(トーレス)が出塁して、フアン(ソト)も出塁して、何かしようと思うんだけど、ボールなら四球を選ばないといけない。それが基本だ」。

 ジャズ・チザムは、ワールドシリーズの舞台がヤンキースタジアムに移ることで、ジャッジが活躍すると信じている。「俺たちはみんな少し緊張している。初めてのワールドシリーズだから。ホームに戻れば、もっと自信が出て落ち着くと思う。スイング自体は変わらないけど、タイミングが合っていないだけだ」。ジャッジは「チームを助けたいと思うけど、それには頑張ってバットを振り続けるしかない。ここに座って自分を憐れむわけにはいかない。誰も俺に同情してくれない」。

 ジャッジはヤンキースの先輩で殿堂入りしたデーブ・ウィンフィールドと言葉を交わした。1981年のワールドシリーズで22打数1安打の成績。当時のジョージ・スタインブレナーオーナーに「ミスター・メイ(5月)」と皮肉られ、関係が悪化した。レジー・ジャクソンの「ミスター・オクトーバー(10月)」と対照的なニックネームをつけられた。

 同僚のスタントンは、こう励ます。「数字が打席の内容を表しているわけではない。良い打席があっても結果に表れていないだけ。まだ我々を勝利に導く時間は残っている」。

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