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DeNA・桑原 闘志全開!勝ち越しガッツ弾!守備でもダイビングキャッチ ミーティングではチームにカツ

スポニチアネックス / 2024年10月30日 5時31分

<ソ・D3> 5回、桑原は勝ち越しの本塁打を放つ(投手・大津) (撮影・須田 麻祐子)

 ◇SMBC日本シリーズ2024第3戦 DeNA4―1ソフトバンク(2024年10月29日 みずほペイペイD)

 笑顔はない。あるのは明日へ向かう闘志だけだ。ホームで連敗して敵地での第3戦。DeNAの負の流れを変えたのは、有言実行で体を張った斬り込み隊長の桑原だった。

 「別に、一つ勝っただけなんで。明日(30日)も一緒の気持ちでやるだけです。絶対に一つ勝つっていう気持ちで、目の前の試合にみんなで集中して入れればいい」。試合後のヒーローは、頭も心も第4戦へと切り替わっていた。でも、チームに魂を吹き込んだのは、間違いなく31歳のファイターだった。

 初回先頭で、嫌なムードを振り払う右翼線への会心の二塁打。その後1死三塁となり、3番・牧の遊ゴロの間に先制の生還を果たした。そして1―1の5回だ。再び先頭で2番手・大津から左中間へ勝ち越しのシリーズ1号ソロ。「結果、ホームランになってよかった。それだけ」。素っ気なく言ったが、守っても2回に正木の中前へ落ちそうな打球をダイビングキャッチ。攻守でチームを鼓舞し、東を力強く援護した。

 連敗を喫した27日の第2戦の後。緊急の選手ミーティングで、発言を求められた桑原は厳しい言葉をナインに投げかけた。「はっきり言って今のソフトバンクに勝てる感じがしない。(巨人に4勝3敗で勝ったCS)ファイナル最終戦で負けたら終わりという、それと同じ気持ちで戦っているのか。その気持ちを続けるべきではないか」。ソフトバンクに屈した17年のシリーズを知る男は、その言葉を自ら体現した。

 試合中、笑顔を見せなかったのは「最後まで何があるか分からない」から。口元を引き締め、最後に力強くこう言った。「明日また死に物狂いで取りにいく」。シリーズの流れを変えた。下克上日本一へ。桑原が逆襲の口火を切った。(秋村 誠人) 

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