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ドジャース 前々回の世界一88年との違いは「OHTANI」

スポニチアネックス / 2024年11月1日 2時47分

LAタイムズのビル・プラシキ記者

 ◇ワールドシリーズ第5戦 ドジャース7-6ヤンキース(2024年10月30日 ニューヨーク)

 【43年ぶり東西名門対決 WS舞台裏】ドジャースが前々回、世界一となった88年のWSを取材したロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、ビル・プラシキ記者(66)が、当時と今季のド軍を比較。「一番の大きな違いは88年のチームには大谷翔平がいなかったということ。今季は本当に強い。誰もが勝つと思っている」と語った。

 当時はハーシュハイザー、バレンズエラのダブルエースを中心とした投手力のチーム。打線は両リーグ22位の99本塁打と貧打で前評判は低かった。「誰も勝てると思っていなかったが、彼らには決して諦めないガッツがあった」。アスレチックスとの第1戦で、左足を負傷していたカーク・ギブソンが代打サヨナラ本塁打。ガッツポーズしながら左足を引きずってダイヤモンドを回ったシーンは伝説に。その勢いのまま世界一に輝いた。

 今季は大谷、ベッツ、フリーマンのMVPトリオ中心の強力打線が売りで、両リーグ3位の233本塁打。投手陣は故障者続きだったが意地を見せた。ただ、同記者は個々の献身的な働き、そして大谷の存在を評価する。「今季のチームに自分勝手な選手はいない。お互いのためにプレーする精神を持つ。お世辞抜きで、今のチームは翔平が中心。彼にみんながついていく」。野球記者歴37年をもってしても「今季はドジャース史上最高のチーム。世界一にふさわしい」と断言した。

 4年ぶり8度目の世界一はまだ序章。「ドジャーブルーとは勝利への情熱。献身的な姿勢を示すもので、勝利への執念でもある。翔平には確実にドジャーブルーの血が流れている」。大谷中心の黄金時代が始まったと確信していた。(特別取材班)

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