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【リーグワン】神戸SO李「兄弟対決」に闘志 12日相模原戦で公式戦50試合目

スポニチアネックス / 2025年1月10日 15時35分

12日の相模原戦に先発する神戸のSO李承信

 ラグビーリーグワンの神戸は10日、相模原戦(12日・相模原ギオンスタジアム)の先発メンバーを発表した。SO李承信(23、リ・スンシン)にとっては神戸での公式戦50試合目となる一戦。相模原には兄のHOスンヒョ(25)が在籍し、そろって先発出場するだけに負けられない戦いになる。承信は節目の試合にかける思いを明かした。

 「自分のラグビー人生すべて、ここまで来ることができたのも、このチームのおかげですし、チームを代表してジャージーを着ることができることを本当にうれしく思います。(神戸での公式戦50試合目は)数字は意識してなかったですが、振り返ってみると、本当に早かったなと思います」

 元ニュージーランド代表ロックのブロディ・レタリック(33)とともに共同主将を務める今季。昨年12月21日の開幕節・静岡戦で右耳を負傷し、17針縫った。今も痛々しい傷跡が残る。「腫れもあって、ちょっと聞こえにくい部分はあります。コンタクトプレーでは痛みはもちろんありますが、言い訳せずにプレーしたい」と言葉に力を込めた。

 1月17日で阪神大震災の発生から30年を迎える。神戸を本拠に戦う意味も深く理解している。「今、スティーラーズが自由にラグビーができているのは、当時の(支えてくれた)方々のおかげ。先輩方が築き上げてきてくれたものも受け継いでいるし、神戸市のために優勝したい思いが強い」。19日の浦安戦(ノエスタ)では特別にデザインしたジャージーを着用する。毎年、犠牲者を追悼するイベントでともされる「1・17」などを黒地のジャージーに表現したものだ。

 神戸は18―19年のトップリーグを制したが、リーグワンが始まってからの3季は7位、9位、5位にとどまっている。今季はここまで1勝2敗の勝ち点7で6位につける。必勝が求められる相模原戦。「兄とは切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲なので、50キャップという試合で対戦できるのは本当に幸せ。感謝の気持ちが一番強いですね」。試合の翌日は24回目の誕生日を迎える。兄弟対決を制し、勢いを加速させたい。

 ◇李 承信(リ・スンシン)2001年(平13)1月13日生まれ、兵庫県神戸市出身の23歳。4歳から兵庫県RSで競技を始める。大阪朝鮮高卒業後は帝京大に進学も中退。より高いステージを目指し20年9月30日にリーグワン神戸入り。代表歴はジュニアジャパン、U19日本代表。22年6月25日のウルグアイ戦で初キャップ。日本代表キャップ18。1メートル76、85キロ。SO。

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