【ラグビー大学選手権】スクラム制して優位に 帝京大・PR森山「まとまりで勝てた」

＜早大・帝京大＞前半、先制トライを決める帝京大・森山（撮影・吉田　剛）

　◇ラグビー全国大学選手権決勝　帝京大33―15早大（2025年1月13日　東京・秩父宮ラグビー場）

　関東大学対抗戦2位の帝京大は同1位の早大を33―15（前半14―12）で破り、4大会連続13度目の優勝を果たした。昨春には日本代表に初招集され、強化試合にも出場したPR森山飛翔（2年）は試合のゆくえを決めたスクラムで貢献。前半5分に先制トライも挙げる大活躍に、「スクラムで勝ちきりたいという思いだった。8人のまとまりで勝てた」と胸を張った。

　帝京大のFW勢が口をそろえるのは、早大のスクラムは「ヒットで引く感じ」。レフェリーにはボールが入る前に相手が押した印象を植え付けることで、試合全体を通じて優位に立っていたという。この日はこれまでの試合から1、2番をメンバー変更し、レフェリーの「僕たちはまともに組んでいるのに、そうじゃないと言われる」というイメージをリセット。策は当たり、ファーストスクラムでペナルティーを獲得すると、FW8人は優勝が決まったかのように喜んだ。

　「自分たちは正しく正当に組む。強いものは美しい」を信念に指導してきた元日本代表PRの相馬朋和監督も、「（メンバーを）入れ替えてまっさらな状態でレフェリーにも見ていただきたいと思って変えた。今日の結果につながった」としてやったりの表情。「スクラムとブレークダウンが一番大事。そこに尽きる」と話していた指揮官の予想通りの結果となり、胴上げでは気持ちよさそうに4度青天に舞った。