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新潟 帰ってきた矢村FWらしさ出す J2藤枝から3年ぶり復帰  ビッグスワンでゴラッソ魅せる

スポニチアネックス / 2025年1月14日 4時30分

キャンプ地の宮崎に到着した矢村

 J1新潟は13日、JR新潟駅から第1次キャンプ地の宮崎県西都市に向けて出発した。J2藤枝への期限付き移籍から3年ぶりに復帰したFW矢村健(27)は今季から背番号「9」を背負う。藤枝での2年間で成長した姿をビッグスワンで披露するために、キャンプから自らの長所を存分にアピールする。

 人影もまばらな休日の早朝。JR新潟駅に現れた矢村は静かにカメラの放列の前に立った。口調は落ち着いていたが、言葉の端々に今季に懸ける思いがにじみ出た。

 「J2で2年やってこうやって結果を残したのでやっとだな、という思いもありますし、逆にここからどれだけできるかという挑戦でもあるので、いろんな意味で楽しみです」

 特別指定選手を経て20年に新潟入り。3年間プレーした後、23年から藤枝に期限付き移籍した。「2年前はやっぱり悔しさがあった」という。しかし藤枝での2年間で持ち味の得点能力が覚醒。23年は9得点、昨季はリーグ4位の16得点を挙げて帰ってきた。

 矢村といえばスーパーゴール。新潟時代も21年の栃木戦でオーバーヘッドシュートを決めて月間ベストゴール賞を獲得したが、藤枝でも昨季2度選出され、10月のいわき戦のボレーシュートは最優秀ゴール賞に選出された。この日も「無理な角度や体勢でも(シュートを)打つというのはストロングだと思う」と話し、新潟でも“ゴラッソ”をさく裂させる構えだ。

 今キャンプではチームのサッカーを感じ取ることも大きなテーマ。「監督が求めることや、監督が代わって少し変わる部分は絶対あると思う。そこに対して僕だけじゃなくてチームが合わせていくのは凄く大事」。約1カ月の共同生活を送ることで、自らをチームにフィットさせていく。

 昨季に続き、新潟でもストライカーの象徴ともいえる背番号「9」を背負う。2年間の移籍期間を終えた際、藤枝のサポーターに対し、こうコメントした。「藤枝で取り戻した矢村健というFWらしさをJ1の舞台でどれだけ出せるかの挑戦です」。雌伏の時を経て、たくましくなった矢村が、今キャンプから2年間の思いを爆発させる。

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