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【城彰二・視点】守備が整備された前橋育英 プレミアの経験生きている

スポニチアネックス / 2025年1月14日 4時56分

<高校サッカー 前橋育英・流通経大柏>優勝を喜ぶ前橋育英イレブン(撮影・西海健太郎)

 ◇第103回全国高校サッカー選手権大会決勝 前橋育英1ー1(PK9ー8)流通経大柏(2025年1月13日 国立)

 今大会は決勝戦を含めて全体のレベルが高く、拮抗(きっこう)した試合が多かった。最後もPK戦で決着となり、初めて「両校優勝でいいんじゃないか」と思ったほどだった。

 前橋育英は高校総体に出場できなかった反省から守備が整備され、2トップもよかった。オノノジュは体が強く、サイドに流れて起点をつくり、得点の嗅覚もある。佐藤はポストプレーもできるし、懐が深く、ターンもうまくてシュート力もある。この試合では流通経大柏のDFにうまく抑えられたが、流れの悪い時間帯もよく耐えたのがよかった。やはり両校ともプレミアリーグ組で、Jクラブを交えた厳しい試合を経験していることが大きいと思う。

 大会全体では自分たちのスタイルを持つチームが多かった。トーナメントでは守備的なチームが多くなるが、今大会は自分たちの色を出して攻めるチームが目立った。さらに2年生にいい選手がいて来年も楽しみだ。目についた選手としては前橋育英のFW佐藤、MF白井、流通経大柏のFW亀田、安藤、日章学園のFW高岡、高川学園のFW大森、堀越の三鴨らを挙げたい。彼らがどう成長するかも楽しみだ。(元日本代表FW)

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