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「お父さん、ありがとう」 前橋育英DF竹ノ谷優駕が亡き父にささげた日本一「しっかり報告したい」

スポニチアネックス / 2025年1月14日 4時50分

<高校サッカー 前橋育英・流通経大柏>前半、シュートを放つ前橋育英・竹ノ谷(撮影・西海健太郎)

 ◇第103回全国高校サッカー選手権大会決勝 前橋育英1ー1(PK9ー8)流通経大柏(2025年1月13日 国立)

 前橋育英(群馬)がPK戦の末に流通経大柏(千葉)を破り、7大会ぶり2度目の優勝を飾った。

 死闘を終えたDF竹ノ谷優駕(2年)は、空を見上げた。「お父さん、ありがとう」。昨年10月、ネパール出身の父ティカラムさんを交通事故で亡くした。熱心なサッカーファンで、サッカーを始めるきっかけを与えてくれた存在だった。「父の熱い教えを引き継いで、熱いプレーヤーになれた」。親孝行は、サッカーで結果を残すこと。U―17日本代表MFで、新潟U―18に所属する双子の弟・颯優と、そう誓い合った。

 今大会は全6試合にフル出場。手のひらには「お父さん ありがとう」と記し、計520分間を走りきった。「父への恩返しという気持ちは本当に強かった。それがあってこその優勝。しっかり報告したい」。深い悲しみを乗り越え、思いが成就した。

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